$x^2 + 2xy + 2y^2 \ge 0$

代数学不等式平方完成因数分解実数の性質等号成立条件
2025/5/10
## 問題
与えられた不等式を証明し、等号が成立する条件を求めます。
**(2)** x2+2xy2y2x^2 + 2xy \ge -2y^2
**(3)** 2(x2+3y2)5xy2(x^2 + 3y^2) \ge 5xy
## 解き方の手順
**(2)**

1. 不等式の右辺を左辺に移項します。

x2+2xy+2y20x^2 + 2xy + 2y^2 \ge 0

2. 左辺を平方完成します。

(x+y)2+y20(x+y)^2 + y^2 \ge 0

3. $(x+y)^2$ と $y^2$ は実数の二乗であるため、常に0以上です。したがって、$(x+y)^2 + y^2$ も0以上となります。

4. 等号が成り立つ条件は、$(x+y)^2 = 0$ かつ $y^2 = 0$ のときです。これは $x+y = 0$ かつ $y=0$ を意味します。したがって、$x=0$ かつ $y=0$ のとき等号が成り立ちます。

**(3)**

1. 不等式の右辺を左辺に移項します。

2x2+6y25xy02x^2 + 6y^2 - 5xy \ge 0

2. 左辺を因数分解します。

2x25xy+6y202x^2 - 5xy + 6y^2 \ge 0
2x24xyxy+2y2+4y202x^2 - 4xy - xy + 2y^2 + 4y^2 \ge 0
2x(x2y)y(x2y)+4y202x(x - 2y) -y(x-2y) + 4y^2 \ge 0
(2xy)(x2y)+4y20(2x - y)(x - 2y) + 4y^2 \ge 0

3. もう少し違う方法で考えます。不等式の左辺を平方完成します。

2x25xy+6y2=2(x252xy)+6y2=2(x252xy+(54y)2)2(54y)2+6y2=2(x54y)2258y2+488y2=2(x54y)2+238y22x^2 - 5xy + 6y^2 = 2(x^2 - \frac{5}{2}xy) + 6y^2 = 2(x^2 - \frac{5}{2}xy + (\frac{5}{4}y)^2) - 2(\frac{5}{4}y)^2 + 6y^2 = 2(x - \frac{5}{4}y)^2 - \frac{25}{8}y^2 + \frac{48}{8}y^2 = 2(x - \frac{5}{4}y)^2 + \frac{23}{8}y^2
2(x54y)2+238y202(x - \frac{5}{4}y)^2 + \frac{23}{8}y^2 \ge 0

4. $2(x - \frac{5}{4}y)^2$ と $\frac{23}{8}y^2$ は実数の二乗であるため、常に0以上です。したがって、$2(x - \frac{5}{4}y)^2 + \frac{23}{8}y^2$ も0以上となります。

5. 等号が成り立つ条件は、$x - \frac{5}{4}y = 0$ かつ $y = 0$ のときです。これは $x = \frac{5}{4}y$ かつ $y=0$ を意味します。したがって、$x=0$ かつ $y=0$ のとき等号が成り立ちます。

## 最終的な答え
**(2)** x2+2xy2y2x^2 + 2xy \ge -2y^2 は成り立つ。等号が成り立つのは x=0x=0 かつ y=0y=0 のとき。
**(3)** 2(x2+3y2)5xy2(x^2 + 3y^2) \ge 5xy は成り立つ。等号が成り立つのは x=0x=0 かつ y=0y=0 のとき。

「代数学」の関連問題

与えられた数 $\frac{1}{\sqrt{3} + \sqrt{7} + \sqrt{10}}$ の分母を有理化せよ。

分母の有理化平方根式の計算
2025/5/10

与えられた式 $3x^2 + 2xy - y^2 + 7x + 3y + 4$ を因数分解する問題です。

因数分解多項式
2025/5/10

画像に写っている2つの式のうち、(7)の式 $4x^2 - y^2 + 2y - 1$ を因数分解する問題であると解釈します。

因数分解多項式二次式式の展開
2025/5/10

連立不等式 $\begin{cases} 7x - 5 > 13 - 2x \\ x + a \ge 3x + 5 \end{cases}$ を満たす整数 $x$ がちょうど5個存在するとき、定数 $...

不等式絶対値連立不等式整数解
2025/5/10

与えられた5つの式を展開する問題です。

式の展開公式多項式
2025/5/10

問題は、与えられた2つの式を因数分解することです。ここでは、(8) の式 $6x^2 + 7xy + 2y^2 + x - 2$ を因数分解します。

因数分解多項式二次式
2025/5/10

与えられた式 $(a+b+c)(ab+bc+ca) - abc$ を展開し、整理せよ。

式の展開因数分解多項式
2025/5/10

$A = x^2 + y$, $B = 2 + y - y^2$, $C = 4x + 1$ とする。 (1) $A + B + C$ を因数分解せよ。 (2) $ABC$ を展開した多項式は、$x$...

因数分解多項式展開次数係数
2025/5/10

A地からB地へ行くのに、時速15kmの自転車で行く場合と、時速60kmの自動車で行く場合を比較する。自転車で行く方が48分多くかかる。A地からB地までの距離を$x$ kmとして、方程式を作成し、$x$...

方程式文章問題距離速さ時間
2025/5/10

兄と妹がノートと消しゴム、鉛筆を買った。兄はノート6冊と80円の消しゴム1個、妹はノート4冊と40円の鉛筆11本を買ったところ、支払った代金が等しくなった。ノート1冊の代金を $x$ 円として、ノート...

一次方程式文章問題代金
2025/5/10