9本のくじの中に当たりくじが3本入っている。A, Bの2人がこの順に1本ずつくじを引く。引いたくじは元に戻さない。以下の確率を求める。 (1) Aが当たったとき、Bも当たる確率 (2) Aが当たり、Bも当たる確率 (3) Bが当たる確率

確率論・統計学確率条件付き確率くじ引き事象
2025/3/20

1. 問題の内容

9本のくじの中に当たりくじが3本入っている。A, Bの2人がこの順に1本ずつくじを引く。引いたくじは元に戻さない。以下の確率を求める。
(1) Aが当たったとき、Bも当たる確率
(2) Aが当たり、Bも当たる確率
(3) Bが当たる確率

2. 解き方の手順

(1) Aが当たったとき、Bも当たる確率を求める。
Aが当たったという条件のもとで、Bが当たる確率を求める条件付き確率である。Aが当たったので、残り8本のくじの中に当たりくじは2本残っている。したがって、Bが当たる確率は、
28=14\frac{2}{8} = \frac{1}{4}
(2) Aが当たり、Bも当たる確率を求める。
Aが当たる確率と、その上でBも当たる確率を掛け合わせる。
Aが当たる確率は、39=13\frac{3}{9} = \frac{1}{3}
Aが当たったとき、Bが当たる確率は(1)で求めたように14\frac{1}{4}
したがって、Aが当たり、Bも当たる確率は、
13×14=112\frac{1}{3} \times \frac{1}{4} = \frac{1}{12}
(3) Bが当たる確率を求める。
Bが当たるのは、Aが当たってBも当たる場合と、Aが外れてBが当たる場合の2通りがある。
Aが当たりBも当たる確率は(2)で求めた112\frac{1}{12}
Aが外れる確率は、69=23\frac{6}{9} = \frac{2}{3}
Aが外れたとき、残り8本のくじの中に当たりくじは3本残っている。したがって、Bが当たる確率は、38\frac{3}{8}
Aが外れてBが当たる確率は、23×38=624=14\frac{2}{3} \times \frac{3}{8} = \frac{6}{24} = \frac{1}{4}
よって、Bが当たる確率は、
112+14=112+312=412=13\frac{1}{12} + \frac{1}{4} = \frac{1}{12} + \frac{3}{12} = \frac{4}{12} = \frac{1}{3}
または、Bが当たる確率は、Aが当たる確率と同じで 39=13\frac{3}{9} = \frac{1}{3} と考えることもできる。

3. 最終的な答え

(1) 14\frac{1}{4}
(2) 112\frac{1}{12}
(3) 13\frac{1}{3}

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