2次関数 $f(x) = -x^2 + 6x + a$ (aは定数) について、以下の問いに答える問題です。 (1) $y=f(x)$ のグラフ上の点 $(1, f(1))$ における接線 $l$ の傾きを求めます。 (2) 接線 $l$ が点 $(0, -8)$ を通るときの $a$ の値を求めます。 (3) このとき、接線 $l$ と放物線 $y=f(x)$、y軸で囲まれた部分の面積を求めます。 (4) 接線 $l$ と放物線 $y=f(x)$、x軸で囲まれた部分の面積を求めます。

解析学二次関数接線微分積分面積
2025/3/20

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=x2+6x+af(x) = -x^2 + 6x + a (aは定数) について、以下の問いに答える問題です。
(1) y=f(x)y=f(x) のグラフ上の点 (1,f(1))(1, f(1)) における接線 ll の傾きを求めます。
(2) 接線 ll が点 (0,8)(0, -8) を通るときの aa の値を求めます。
(3) このとき、接線 ll と放物線 y=f(x)y=f(x)、y軸で囲まれた部分の面積を求めます。
(4) 接線 ll と放物線 y=f(x)y=f(x)、x軸で囲まれた部分の面積を求めます。

2. 解き方の手順

(1) f(x)=x2+6x+af(x) = -x^2 + 6x + a より、f(x)=2x+6f'(x) = -2x + 6 です。
(1,f(1))(1, f(1)) における接線 ll の傾きは f(1)f'(1) なので、f(1)=2(1)+6=4f'(1) = -2(1) + 6 = 4 となります。
(2) f(1)=12+6(1)+a=1+6+a=5+af(1) = -1^2 + 6(1) + a = -1 + 6 + a = 5 + a です。
接線 ll の方程式は、点 (1,5+a)(1, 5+a) を通り傾きが4の直線なので、
y(5+a)=4(x1)y - (5+a) = 4(x-1)
y=4x4+5+ay = 4x - 4 + 5 + a
y=4x+1+ay = 4x + 1 + a
接線 ll が点 (0,8)(0, -8) を通るので、
8=4(0)+1+a-8 = 4(0) + 1 + a
8=1+a-8 = 1 + a
a=9a = -9
(3) a=9a = -9 のとき、f(x)=x2+6x9=(x3)2f(x) = -x^2 + 6x - 9 = -(x-3)^2 です。
接線 ll の方程式は y=4x+19=4x8y = 4x + 1 - 9 = 4x - 8 です。
接線 ll と放物線 y=f(x)y = f(x) の交点は x=1x=1 のみです。
放物線とy軸との交点は (0,9)(0,-9)
接線とy軸との交点は (0,8)(0,-8)
求める面積は
01((x3)2(4x8))dx\int_0^1 (-(x-3)^2 - (4x-8))dx
=01(x2+6x94x+8)dx=\int_0^1 (-x^2+6x-9 - 4x+8) dx
=01(x2+2x1)dx=\int_0^1 (-x^2+2x-1) dx
=[13x3+x2x]01=[-\frac{1}{3}x^3 + x^2 - x]_0^1
=13+11=13=-\frac{1}{3} + 1 - 1 = -\frac{1}{3}
面積なので絶対値を取り 13\frac{1}{3} となります。
(4) 接線 ll と放物線 y=f(x)y=f(x)、x軸で囲まれた部分の面積を求めます。
f(x)=(x3)2f(x) = -(x-3)^2 と x軸との交点は x=3x=3 のみです。
接線 l:y=4x8l: y=4x-8 と x軸との交点は 4x8=04x-8=0 より x=2x=2 です。
求める面積は
23(0(4x8))dx+34((x3)20)dx\int_2^3 (0 - (4x-8)) dx + \int_3^4 (-(x-3)^2 - 0) dxではありません。
グラフを描いて考えると、求める面積は
23((x3)2(4x8))dx\int_2^3 (-(x-3)^2 - (4x-8)) dx
=23(x2+6x94x+8)dx=\int_2^3 (-x^2+6x-9 - 4x+8) dx
=23(x2+2x1)dx=\int_2^3 (-x^2+2x-1) dx
=[13x3+x2x]23=[-\frac{1}{3}x^3 + x^2 - x]_2^3
=(13(3)3+(3)23)(13(2)3+(2)22)=(-\frac{1}{3}(3)^3 + (3)^2 - 3) - (-\frac{1}{3}(2)^3 + (2)^2 - 2)
=(9+93)(83+42)=3(83+2)=(-9+9-3) - (-\frac{8}{3}+4-2) = -3 - (-\frac{8}{3}+2)
=3+832=835=8153=73=-3 + \frac{8}{3} - 2 = \frac{8}{3} - 5 = \frac{8-15}{3} = -\frac{7}{3}
面積なので絶対値を取り 73\frac{7}{3} となります。

3. 最終的な答え

ア: 4
イウ: -9
エ: 1
オ: 3
カ: 7
キ: 3

「解析学」の関連問題

与えられた関数の微分を求める問題です。関数は $y = \sqrt{2 - \sqrt{3x}}$ で定義されています。

微分合成関数の微分連鎖律関数の微分
2025/6/12

与えられた式を微分する問題です。与えられた式は $y = 2\sqrt{x} - \frac{3}{\sqrt{x}}$ です。

微分関数の微分ルート分数
2025/6/12

関数 $y = \sqrt{x} \left(2 - \frac{1}{3\sqrt{x}} \right)$ を微分せよ。

微分関数の微分ルート導関数
2025/6/12

関数 $f(x)$ について、$1+2x-3x^2 \le f(x) \le 1+2x+3x^2$ が成り立つとき、$f'(0)$ を右側極限と左側極限を考えることによって求めよ。

微分導関数極限挟み撃ちの原理
2025/6/12

$g, h$ を区間 $I$ 上の連続関数とし、$h(x) > 0$ (すべての $x \in (a, b)$ に対して) とする。このとき、ある $c \in (a, b)$ が存在して、以下の等式...

積分平均値の定理連続関数不等式中間値の定理
2025/6/12

49. 問題の内容

最大値パラメータ表示不等式微分極限
2025/6/12

複素数平面上で、$z_0 = 1+i$ が表す点を $A_0$ とし、$z_0$ と $\alpha = \frac{\sqrt{3}}{6} + \frac{i}{2}$ の積 $z_1 = \al...

複素数平面数列面積無限級数三角関数
2025/6/12

次の不定積分を求めます。 (1) $\int \cos^4 x dx$ (2) $\int \sin 2x \cdot \cos 2x \cdot \cos 4x dx$ (3) $\int \cos...

積分三角関数不定積分
2025/6/12

$f$ を有界閉区間 $I = [a, b]$ ($a < b$) 上で $C^n$ 級であるとし、$n \ge 2$ とする。このとき、次の等式を示す問題です。 $f(b) = f(a) + f'(...

積分部分積分微分テイラーの定理
2025/6/12

与えられた4つの不定積分を計算します。 (1) $\int \frac{dx}{\sqrt{x+2}-\sqrt{x}}$ (2) $\int \frac{2x}{\sqrt{x^2+1}+x} dx...

不定積分積分計算有理化置換積分
2025/6/12