座標平面上に、円 $K_a: x^2 + y^2 - 2ax - 4ay + 10a - 10 = 0$ がある。ただし、$a$ は定数とする。 (1) $a = 2$ のときの円 $K_2$ の中心の座標と半径を求める。 (2) 円 $K_a$ の半径の最小値と、そのときの $a$ の値を求める。 (3) 円 $K_a$ が $a$ の値にかかわらず通る、円と直線の交点 A, B を求め、A, B のうち第1象限にある点の座標を求める。 (4) $1 \le a \le 2$ の範囲で変化するとき、円 $K_a$ が通過する領域を D とする。 (5) 領域 D の面積を求める。 (6) $C(3, 5)$ とし、点 P(x, y) が D 内を動くとき、$OP^2 + CP^2$ の最小値を求める。

幾何学座標平面円の方程式領域最大・最小軌跡
2025/3/20

1. 問題の内容

座標平面上に、円 Ka:x2+y22ax4ay+10a10=0K_a: x^2 + y^2 - 2ax - 4ay + 10a - 10 = 0 がある。ただし、aa は定数とする。
(1) a=2a = 2 のときの円 K2K_2 の中心の座標と半径を求める。
(2) 円 KaK_a の半径の最小値と、そのときの aa の値を求める。
(3) 円 KaK_aaa の値にかかわらず通る、円と直線の交点 A, B を求め、A, B のうち第1象限にある点の座標を求める。
(4) 1a21 \le a \le 2 の範囲で変化するとき、円 KaK_a が通過する領域を D とする。
(5) 領域 D の面積を求める。
(6) C(3,5)C(3, 5) とし、点 P(x, y) が D 内を動くとき、OP2+CP2OP^2 + CP^2 の最小値を求める。

2. 解き方の手順

(1) a=2a = 2 を円の方程式に代入すると、
x2+y24x8y+2010=0x^2 + y^2 - 4x - 8y + 20 - 10 = 0
x24x+y28y+10=0x^2 - 4x + y^2 - 8y + 10 = 0
(x2)24+(y4)216+10=0(x - 2)^2 - 4 + (y - 4)^2 - 16 + 10 = 0
(x2)2+(y4)2=10(x - 2)^2 + (y - 4)^2 = 10
よって、中心の座標は (2, 4) であり、半径は 10\sqrt{10} である。
(2) 円の方程式を平方完成すると、
(xa)2a2+(y2a)24a2+10a10=0(x - a)^2 - a^2 + (y - 2a)^2 - 4a^2 + 10a - 10 = 0
(xa)2+(y2a)2=5a210a+10(x - a)^2 + (y - 2a)^2 = 5a^2 - 10a + 10
半径の2乗は r2=5a210a+10=5(a22a)+10=5(a1)25+10=5(a1)2+5r^2 = 5a^2 - 10a + 10 = 5(a^2 - 2a) + 10 = 5(a - 1)^2 - 5 + 10 = 5(a - 1)^2 + 5
r2r^2a=1a = 1 のとき最小値 5 をとる。よって、半径の最小値は 5\sqrt{5} であり、そのときの aa の値は 1 である。
(3) 円の方程式を変形する。
x2+y22ax4ay+10a10=0x^2 + y^2 - 2ax - 4ay + 10a - 10 = 0
x2+y210+a(2x4y+10)=0x^2 + y^2 - 10 + a(-2x - 4y + 10) = 0
aa の値にかかわらず成り立つためには、以下の連立方程式を満たす必要がある。
x2+y210=0x^2 + y^2 - 10 = 0
2x4y+10=0-2x - 4y + 10 = 0 すなわち x+2y5=0x + 2y - 5 = 0
x=52yx = 5 - 2yx2+y210=0x^2 + y^2 - 10 = 0 に代入すると、
(52y)2+y210=0(5 - 2y)^2 + y^2 - 10 = 0
2520y+4y2+y210=025 - 20y + 4y^2 + y^2 - 10 = 0
5y220y+15=05y^2 - 20y + 15 = 0
y24y+3=0y^2 - 4y + 3 = 0
(y1)(y3)=0(y - 1)(y - 3) = 0
y=1,3y = 1, 3
y=1y = 1 のとき x=52=3x = 5 - 2 = 3
y=3y = 3 のとき x=56=1x = 5 - 6 = -1
よって、交点は (3, 1) と (-1, 3) である。第1象限にある点の座標は (3, 1) である。
円は、x2+y210=0x^2+y^2-10=0と直線x+2y5=0x+2y-5=0の交点を通るので、x2+y210+k(x+2y5)=0x^2+y^2-10 + k(x+2y-5)=0

4. 最終的な答え

(1) 中心:(2, 4), 半径:10\sqrt{10}
(2) 最小値:5\sqrt{5}, a=1a = 1
(3) (3, 1)

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