平行四辺形ABCDにおいて、$AB=12$cm, $BC=10$cm, $\angle ABC = 45^\circ$であり、辺$AD$の中点を$M$, 辺$CD$上に$CE:ED=1:2$となる点$E$をとる。直線$AE$と直線$BM$の交点を$F$, 直線$AE$と直線$BC$の交点を$G$とする。 (1) $AF:FG$を求める。 (2) $\triangle AGM$の面積を求める。 (3) 四角形$BCEF$の面積を求める。

幾何学平行四辺形相似メネラウスの定理面積
2025/5/11

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、AB=12AB=12cm, BC=10BC=10cm, ABC=45\angle ABC = 45^\circであり、辺ADADの中点をMM, 辺CDCD上にCE:ED=1:2CE:ED=1:2となる点EEをとる。直線AEAEと直線BMBMの交点をFF, 直線AEAEと直線BCBCの交点をGGとする。
(1) AF:FGAF:FGを求める。
(2) AGM\triangle AGMの面積を求める。
(3) 四角形BCEFBCEFの面積を求める。

2. 解き方の手順

(1)
AFD\triangle AFDEGC\triangle EGCにおいて,
AD//BCAD // BCより、DAF=GCB\angle DAF = \angle GCB , ADF=CBG\angle ADF = \angle CBG.
また、平行四辺形より、AD=BC=10AD=BC = 10cm.
CE:ED=1:2CE:ED = 1:2より, CE=13CD=13AB=123=4CE = \frac{1}{3}CD = \frac{1}{3}AB = \frac{12}{3} = 4cm.
AFE\triangle AFECGE\triangle CGEにおいて, AFE=CGE\angle AFE = \angle CGE (対頂角).
AEAEに関して, FAE=GCE\angle FAE = \angle GCE (錯角).
したがって、AFECGE\triangle AFE \sim \triangle CGE.
AF:CG=AE:CEAF : CG = AE:CE
AB//CDAB//CDより、AB//CEAB//CEよって、ABGECG\triangle ABG \sim \triangle ECG.
よって、AG:EG=BG:CG=AB:CE=12:4=3:1AG : EG = BG : CG = AB : CE = 12 : 4 = 3:1
したがって, AG=3EGAG = 3EG. また、AE=AGEG=3EGEG=2EGAE = AG - EG = 3EG - EG = 2EG
AE:CG=AE:CEAE : CG = AE:CE, AF:FGAF:FGを求めたいので、メネラウスの定理を用いる。
BCG\triangle BCGに直線AEAEについて,
BAAGGEECCFFB=1\frac{BA}{AG} \cdot \frac{GE}{EC} \cdot \frac{CF}{FB} = 1
12AG13CFFB=1\frac{12}{AG} \cdot \frac{1}{3} \cdot \frac{CF}{FB} = 1
CFFB=AG4\frac{CF}{FB} = \frac{AG}{4}
ADM\triangle ADMにおいて、直線BFBFについて考える
AFFMMBBDDCCA=1\frac{AF}{FM} \cdot \frac{MB}{BD} \cdot \frac{DC}{CA} = 1
AEM\triangle AEMにおいて、直線BGBGを考えると、メネラウスの定理より、
AGGE×ECCM×MBBA=1\frac{AG}{GE} \times \frac{EC}{CM} \times \frac{MB}{BA} = 1
平行四辺形ABCDの辺ADの中点をMとするとAM = MD =

5. CE:ED = 1:2だからCD = 12よりCE = 4, ED =

8. $\triangle ABM$において直線FEを考えると、メネラウスの定理より、

AFFE×ECCB×BGGA=1\frac{AF}{FE} \times \frac{EC}{CB} \times \frac{BG}{GA} = 1
AFFE×410×BGGA=1\frac{AF}{FE} \times \frac{4}{10} \times \frac{BG}{GA} = 1
直線BMに関して,AEG\triangle AEGにメネラウスの定理を用いると,
BGGCCEEAAFFG=1\frac{BG}{GC} \cdot \frac{CE}{EA} \cdot \frac{AF}{FG} = 1
平行四辺形ABCDABCDより、AB//CDAB//CDなので, ABGECG\triangle ABG \sim \triangle ECG.
AB=12AB=12, CE=4CE=4なので、BG:GC=AB:EC=12:4=3:1BG:GC = AB:EC = 12:4 = 3:1
したがって, BG=3GCBG = 3GC.
314EAAFFG=1\frac{3}{1} \cdot \frac{4}{EA} \cdot \frac{AF}{FG} = 1
EA=EC+CA=4+10=14EA = EC + CA = 4 + 10 = 14
1214AFFG=1\frac{12}{14} \cdot \frac{AF}{FG} = 1
AFFG=1412=76\frac{AF}{FG} = \frac{14}{12} = \frac{7}{6}
AF:FG=7:6AF:FG = 7:6
(2) 平行四辺形ABCDの面積は ABBCsin(45)=121022=602AB \cdot BC \cdot \sin(45^\circ) = 12 \cdot 10 \cdot \frac{\sqrt{2}}{2} = 60\sqrt{2}.
ABC=12×602=302\triangle ABC = \frac{1}{2} \times 60\sqrt{2} = 30\sqrt{2}.
AM=5AM = 5, AD=10AD = 10. AMC=12ADC=14×平行四辺形ABCD=6024=152\triangle AMC = \frac{1}{2} \triangle ADC = \frac{1}{4} \times \text{平行四辺形} ABCD = \frac{60\sqrt{2}}{4} = 15\sqrt{2}.
(3)

3. 最終的な答え

(1) 7 : 6
(2)
(3)

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