第10項が24、第30項が64である等差数列において、初項から第何項までの和が初めて100より大きくなるかを求める問題です。

代数学等差数列数列の和連立方程式二次不等式
2025/5/11

1. 問題の内容

第10項が24、第30項が64である等差数列において、初項から第何項までの和が初めて100より大きくなるかを求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、等差数列の一般項を an=a+(n1)da_n = a + (n-1)d とします。ここで、aa は初項、dd は公差です。問題文より、以下の2つの式が成り立ちます。
a10=a+9d=24a_{10} = a + 9d = 24
a30=a+29d=64a_{30} = a + 29d = 64
これらの連立方程式を解いて、aadd を求めます。
2つの式を引き算すると
20d=4020d = 40
d=2d = 2
これを a+9d=24a + 9d = 24 に代入すると
a+9(2)=24a + 9(2) = 24
a+18=24a + 18 = 24
a=6a = 6
したがって、初項 a=6a = 6、公差 d=2d = 2 であることがわかりました。
次に、等差数列の和の公式を Sn=n2(2a+(n1)d)S_n = \frac{n}{2}(2a + (n-1)d) とします。
問題文より、Sn>100S_n > 100 となる最小の nn を求めれば良いので、
n2(2(6)+(n1)2)>100\frac{n}{2}(2(6) + (n-1)2) > 100
n(12+2n2)>200n(12 + 2n - 2) > 200
n(10+2n)>200n(10 + 2n) > 200
10n+2n2>20010n + 2n^2 > 200
2n2+10n200>02n^2 + 10n - 200 > 0
n2+5n100>0n^2 + 5n - 100 > 0
この不等式を解くために、n2+5n100=0n^2 + 5n - 100 = 0 の解を求めます。
n=5±524(1)(100)2(1)n = \frac{-5 \pm \sqrt{5^2 - 4(1)(-100)}}{2(1)}
n=5±25+4002n = \frac{-5 \pm \sqrt{25 + 400}}{2}
n=5±4252n = \frac{-5 \pm \sqrt{425}}{2}
n=5±5172n = \frac{-5 \pm 5\sqrt{17}}{2}
nn は正の整数なので、n>5+51725+5(4.123)25+20.615215.61527.8075n > \frac{-5 + 5\sqrt{17}}{2} \approx \frac{-5 + 5(4.123)}{2} \approx \frac{-5 + 20.615}{2} \approx \frac{15.615}{2} \approx 7.8075
nn は整数なので、n8n \geq 8 である必要があります。
n=7n=7の時、S7=72(2(6)+(71)(2))=72(12+12)=7(12)=84<100S_7 = \frac{7}{2}(2(6)+(7-1)(2)) = \frac{7}{2}(12+12) = 7(12) = 84 < 100
n=8n=8の時、S8=82(2(6)+(81)(2))=4(12+14)=4(26)=104>100S_8 = \frac{8}{2}(2(6)+(8-1)(2)) = 4(12+14) = 4(26) = 104 > 100
したがって、初項から第8項までの和が初めて100より大きくなります。

3. 最終的な答え

8項