1. 問題の内容
命題「 ならば 」が真となるような実数 の値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
まず、 を満たす の範囲を求める。絶対値の性質から、
各辺から3を引くと、
したがって、 は と同値である。
次に、命題「 ならば 」が真となる条件を考える。これは、「 ならば 」が真となる条件と同値である。
この命題が真であるためには、 を満たす全ての が を満たしている必要がある。言い換えると、 の範囲 が の範囲に含まれている必要がある。
数直線で考えると、 が の範囲にあるとき、 は必ず より小さい。したがって、 が より小さいか に等しい場合に、 が成り立つことはない。一方で、 が より大きい場合、 は成り立たない区間が存在する。
したがって、 が の範囲にあるとき、常に が成り立つためには、 が 以下でなければならない。しかし、 の定義域はであるので、命題が真となるためには、ではなく、を満たす必要がありそうだ。
より正確には、 となるためには、 の範囲の最小値(この場合、に近い値)が より大きければよい。したがって、 が真となるためには、 でなければならない。
したがって、求める の範囲は ではない。
より 。したがって 。
命題が真であるためには、 ならば が真である必要がある。つまり、 の範囲 が、 の範囲に含まれていなければならない。
このためには、 は より小さく、かつ より小さい必要がある。したがって、ではない。
数直線で考えると、 の範囲にある は、常に を満たす必要がある。言い換えれば、 の範囲は、 の範囲に含まれる必要がある。
この条件を満たすためには、 は よりも小さくなくてはならない。しかし、 なので、 は成り立たない。したがって、 であれば十分条件となる。