命題「$|x+3|<1$ ならば $x>a$」が真となるような実数 $a$ の値の範囲を求める。

代数学不等式絶対値命題論理
2025/5/11

1. 問題の内容

命題「x+3<1|x+3|<1 ならば x>ax>a」が真となるような実数 aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

まず、x+3<1|x+3|<1 を満たす xx の範囲を求める。絶対値の性質から、
1<x+3<1-1 < x+3 < 1
各辺から3を引くと、
4<x<2-4 < x < -2
したがって、x+3<1|x+3|<14<x<2-4 < x < -2 と同値である。
次に、命題「x+3<1|x+3|<1 ならば x>ax>a」が真となる条件を考える。これは、「4<x<2-4 < x < -2 ならば x>ax>a」が真となる条件と同値である。
この命題が真であるためには、4<x<2-4 < x < -2 を満たす全ての xxx>ax > a を満たしている必要がある。言い換えると、xx の範囲 4<x<2-4 < x < -2x>ax > a の範囲に含まれている必要がある。
数直線で考えると、xx4<x<2-4 < x < -2 の範囲にあるとき、xx は必ず 2-2 より小さい。したがって、aa4-4 より小さいか 4-4 に等しい場合に、x>ax > a が成り立つことはない。一方で、aa2-2 より大きい場合、x>ax > a は成り立たない区間が存在する。
したがって、xx4<x<2-4 < x < -2 の範囲にあるとき、常に x>ax > a が成り立つためには、aa4-4 以下でなければならない。しかし、xx の定義域は4<x<2-4 < x < -2であるので、命題が真となるためには、a4a \le -4ではなく、a<4a < -4を満たす必要がありそうだ。
より正確には、x>ax > a となるためには、xx の範囲の最小値(この場合、4-4に近い値)が aa より大きければよい。したがって、x>ax > a が真となるためには、2>a-2 > a でなければならない。
したがって、求める aa の範囲は a<4a < -4 ではない。
x+3<1|x+3|<1 より 1<x+3<1-1 < x+3 < 1。したがって 4<x<2-4 < x < -2
命題が真であるためには、4<x<2-4 < x < -2 ならば x>ax > a が真である必要がある。つまり、xx の範囲 (4,2)(-4, -2) が、x>ax>a の範囲に含まれていなければならない。
このためには、aa4-4 より小さく、かつ 2-2 より小さい必要がある。したがって、a<4a < -4ではない。
数直線で考えると、 4<x<2-4 < x < -2 の範囲にある xx は、常に x>ax > a を満たす必要がある。言い換えれば、4<x<2-4 < x < -2 の範囲は、x>ax > a の範囲に含まれる必要がある。
この条件を満たすためには、aa4-4 よりも小さくなくてはならない。しかし、x>ax > a なので、x>4x > -4 は成り立たない。したがって、 a<4a < -4 であれば十分条件となる。

3. 最終的な答え

a4a \ge -4

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