$x \geq 0$, $y \geq 0$ のとき、関数 $f(x, y) = x^2 - 4xy + 5y^2 + 2y + 2$ の最小値とそのときの $x, y$ の値を求めよ。

代数学関数の最小値平方完成二変数関数不等式制約
2025/3/21

1. 問題の内容

x0x \geq 0, y0y \geq 0 のとき、関数 f(x,y)=x24xy+5y2+2y+2f(x, y) = x^2 - 4xy + 5y^2 + 2y + 2 の最小値とそのときの x,yx, y の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、f(x,y)f(x, y)xx について平方完成します。
f(x,y)=(x2y)24y2+5y2+2y+2f(x, y) = (x - 2y)^2 - 4y^2 + 5y^2 + 2y + 2
f(x,y)=(x2y)2+y2+2y+2f(x, y) = (x - 2y)^2 + y^2 + 2y + 2
次に、y2+2y+2y^2 + 2y + 2yy について平方完成します。
y2+2y+2=(y+1)21+2=(y+1)2+1y^2 + 2y + 2 = (y + 1)^2 - 1 + 2 = (y + 1)^2 + 1
したがって、
f(x,y)=(x2y)2+(y+1)2+1f(x, y) = (x - 2y)^2 + (y + 1)^2 + 1
x0x \geq 0, y0y \geq 0 の条件の下で、(x2y)2(x - 2y)^2(y+1)2(y + 1)^2 が最小になるように xxyy を選びます。
(y+1)2(y + 1)^2y=0y = 0 のときに最小になり、その値は (0+1)2=1(0 + 1)^2 = 1 です。
このとき、f(x,y)=(x2(0))2+(0+1)2+1=x2+1+1=x2+2f(x, y) = (x - 2(0))^2 + (0 + 1)^2 + 1 = x^2 + 1 + 1 = x^2 + 2 となります。
x0x \geq 0 より、x2x^2x=0x = 0 のときに最小値 0 をとります。
したがって、x=0x = 0 のとき、f(x,y)=02+2=2f(x, y) = 0^2 + 2 = 2 となります。
よって、x=0x = 0, y=0y = 0 のとき、f(x,y)=2f(x, y) = 2 となります。
ここで、y=1y = -1 のとき、(y+1)2=0(y+1)^2 = 0 となりますが、y0y \geq 0 という条件に反するため、y=1y=-1は不適です。
f(x,y)=(x2y)2+(y+1)2+1f(x, y) = (x - 2y)^2 + (y + 1)^2 + 1
y=0y = 0 のとき、f(x,0)=x2+1+1=x2+2f(x, 0) = x^2 + 1 + 1 = x^2 + 2
x0x \geq 0 なので、x=0x = 0 のとき最小値 2 となり、f(0,0)=2f(0, 0) = 2

3. 最終的な答え

最小値: 2
そのときのx, yの値: x = 0, y = 0

「代数学」の関連問題

$\frac{2}{\sqrt{3}-1}$ の整数部分を $a$、小数部分を $b$ とするとき、以下の値を求めます。 (1) $b = \sqrt{\boxed{20-1}} - \boxed{2...

平方根有理化整数部分小数部分
2025/6/8

$x = \frac{1}{\sqrt{5} - \sqrt{3}}$, $y = \frac{1}{\sqrt{5} + \sqrt{3}}$ のとき、以下の式の値を求め、選択肢から記号で答えよ。 ...

式の計算有理化代数式の展開
2025/6/8

$x = \frac{1}{\sqrt{5}-\sqrt{3}}$, $y = \frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{3}}$ のとき、以下の式の値を求め、選択肢から選ぶ問題です。 (1) ...

式の計算有理化平方根式の値
2025/6/8

与えられた2つの式について、分母を有理化し、空欄にあてはまる記号を選択する問題です。 (1) $\frac{10}{\sqrt{5}}$ の分母を有理化します。 (2) $\frac{3\sqrt{3...

分母の有理化平方根計算
2025/6/8

与えられた4つの式を計算し、空欄に当てはまる値を、選択肢の中から記号で答える問題です。 (1) $\sqrt{21} \times \sqrt{35}$ (2) $\sqrt{50} - \sqrt{...

平方根式の計算根号の計算
2025/6/8

画像に写っている問題は2つあります。 問題4:次の方程式を満たす点全体は、どのような図形か。 (1) $|z-(3-i)| = 1$ (2) $|z+2| = |z-i|$ 問題5:異なる3点...

複素数複素数平面絶対値幾何的意味
2025/6/8

与えられた画像には複数の数学の問題が含まれています。ここでは、問題6と問題8の(1)を解きます。 * 問題6:複素数 $\alpha$ について、$|\alpha|=1$ のとき、$\alpha^...

複素数複素数の絶対値ド・モアブルの定理等比数列
2025/6/8

以下の2つの複素数の計算問題を解きます。 (1) $(\cos{\frac{\pi}{6}} + i\sin{\frac{\pi}{6}})^7$ (2) $(\frac{1+4i}{3-5i})^{...

複素数ド・モアブルの定理複素数の計算共役複素数
2025/6/8

(1) $(\cos(\frac{\pi}{6}) + i\sin(\frac{\pi}{6}))^7$ を計算する。 (2) $(\frac{1+4i}{3-5i})^{-3}$ を計算する。

複素数ド・モアブルの定理複素数の計算
2025/6/8

整式 $2x^3 - 7x^2 + 9$ を1次式の積に因数分解する問題です。

因数分解多項式因数定理
2025/6/8