(1) 全体集合$U$を10以下の自然数全体の集合とし、$U$の部分集合$A = \{1, 2, 3, 4, 5\}$、$B = \{1, 3, 5, 7, 9\}$とする。 (ア) $A \cap B$、(イ) $A \cup B$、(ウ) $\overline{A}$、(エ) $\overline{A} \cap B$を求める。 (2) 実数全体を全体集合とし、$A = \{x \mid -1 \leq x \leq 2, x \text{ は実数}\}$、$B = \{x \mid 0 < x < 3, x \text{ は実数}\}$とするとき、$A \cap B$、$A \cup B$を求める。

離散数学集合集合演算ベン図
2025/5/11

1. 問題の内容

(1) 全体集合UUを10以下の自然数全体の集合とし、UUの部分集合A={1,2,3,4,5}A = \{1, 2, 3, 4, 5\}B={1,3,5,7,9}B = \{1, 3, 5, 7, 9\}とする。
(ア) ABA \cap B、(イ) ABA \cup B、(ウ) A\overline{A}、(エ) AB\overline{A} \cap Bを求める。
(2) 実数全体を全体集合とし、A={x1x2,x は実数}A = \{x \mid -1 \leq x \leq 2, x \text{ は実数}\}B={x0<x<3,x は実数}B = \{x \mid 0 < x < 3, x \text{ は実数}\}とするとき、ABA \cap BABA \cup Bを求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、全体集合UUU={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}である。
(ア) ABA \cap Bは、AABBの両方に含まれる要素の集合である。
AB={1,3,5}A \cap B = \{1, 3, 5\}
(イ) ABA \cup Bは、AAまたはBBに含まれる要素の集合である。
AB={1,2,3,4,5,7,9}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 5, 7, 9\}
(ウ) A\overline{A}は、UUに含まれるがAAには含まれない要素の集合である。
A={6,7,8,9,10}\overline{A} = \{6, 7, 8, 9, 10\}
(エ) AB\overline{A} \cap Bは、A\overline{A}BBの両方に含まれる要素の集合である。
AB={7,9}\overline{A} \cap B = \{7, 9\}
(2)
AA1x2-1 \leq x \leq 2を満たす実数xxの集合であり、BB0<x<30 < x < 3を満たす実数xxの集合である。
ABA \cap Bは、AABBの両方を満たす実数xxの集合である。
1x2-1 \leq x \leq 2 かつ 0<x<30 < x < 3を満たすxxの範囲は、0<x20 < x \leq 2である。
AB={x0<x2,x は実数}A \cap B = \{x \mid 0 < x \leq 2, x \text{ は実数}\}
ABA \cup Bは、AAまたはBBを満たす実数xxの集合である。
1x2-1 \leq x \leq 2 または 0<x<30 < x < 3を満たすxxの範囲は、1x<3-1 \leq x < 3である。
AB={x1x<3,x は実数}A \cup B = \{x \mid -1 \leq x < 3, x \text{ は実数}\}

3. 最終的な答え

(1)
(ア) AB={1,3,5}A \cap B = \{1, 3, 5\}
(イ) AB={1,2,3,4,5,7,9}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 5, 7, 9\}
(ウ) A={6,7,8,9,10}\overline{A} = \{6, 7, 8, 9, 10\}
(エ) AB={7,9}\overline{A} \cap B = \{7, 9\}
(2)
AB={x0<x2,x は実数}A \cap B = \{x \mid 0 < x \leq 2, x \text{ は実数}\}
AB={x1x<3,x は実数}A \cup B = \{x \mid -1 \leq x < 3, x \text{ は実数}\}

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