a) $\arctan \frac{1}{t}$ の微分を微分の定義から求める。 b) (a)の結果を用いて $\arctan t + \arctan \frac{1}{t}$ の微分を求める。 c) 定数関数の微分と(b)の結果を比較検討し、その理由を答える。
2025/5/11
1. 問題の内容
a) の微分を微分の定義から求める。
b) (a)の結果を用いて の微分を求める。
c) 定数関数の微分と(b)の結果を比較検討し、その理由を答える。
2. 解き方の手順
a) 微分の定義より、
であることが知られているとする。(問題文に「(3)の結果は用いてよい」とあるので、この結果を使ってよい。)
とすると、合成関数の微分より、
b) とする。
の微分は0である。
使った性質:微分は線形性を持つこと。つまり、。
c) (b)の結果から、の微分は0となる。定数関数の微分も0である。
よって、は定数である。
これは、 (Cは定数)と表せることを意味する。
実際に、のとき、であり、のとき、となる。したがって、は区分的に定数関数である。
3. 最終的な答え
a)
b)
c) は定数関数(区分的に定数関数)であるため、微分は0となる。