複素数平面上の点 $z$ が与えられたとき、次の各複素数に対応する点は、点 $z$ をどのように移動させた点であるかを答えます。 (1) $\frac{-\sqrt{3} + i}{2} z$ (2) $(\frac{1}{\sqrt{2}} - \frac{1}{\sqrt{2}}i) z$ (3) $-3iz$

代数学複素数複素数平面極形式回転拡大・縮小
2025/5/11

1. 問題の内容

複素数平面上の点 zz が与えられたとき、次の各複素数に対応する点は、点 zz をどのように移動させた点であるかを答えます。
(1) 3+i2z\frac{-\sqrt{3} + i}{2} z
(2) (1212i)z(\frac{1}{\sqrt{2}} - \frac{1}{\sqrt{2}}i) z
(3) 3iz-3iz

2. 解き方の手順

各複素数を極形式で表し、回転と拡大・縮小を考えます。
(1) 3+i2\frac{-\sqrt{3} + i}{2} の絶対値を r1r_1、偏角を θ1\theta_1 とすると、
r1=(32)2+(12)2=34+14=1r_1 = \sqrt{(\frac{-\sqrt{3}}{2})^2 + (\frac{1}{2})^2} = \sqrt{\frac{3}{4} + \frac{1}{4}} = 1
cosθ1=32\cos \theta_1 = \frac{-\sqrt{3}}{2}sinθ1=12\sin \theta_1 = \frac{1}{2} より、θ1=56π\theta_1 = \frac{5}{6}\pi
よって、3+i2=cos(56π)+isin(56π)\frac{-\sqrt{3} + i}{2} = \cos(\frac{5}{6}\pi) + i \sin(\frac{5}{6}\pi)
したがって、3+i2z\frac{-\sqrt{3} + i}{2} z は、zz を原点中心に 56π\frac{5}{6}\pi 回転させた点です。
(2) 1212i\frac{1}{\sqrt{2}} - \frac{1}{\sqrt{2}}i の絶対値を r2r_2、偏角を θ2\theta_2 とすると、
r2=(12)2+(12)2=12+12=1r_2 = \sqrt{(\frac{1}{\sqrt{2}})^2 + (-\frac{1}{\sqrt{2}})^2} = \sqrt{\frac{1}{2} + \frac{1}{2}} = 1
cosθ2=12\cos \theta_2 = \frac{1}{\sqrt{2}}sinθ2=12\sin \theta_2 = -\frac{1}{\sqrt{2}} より、θ2=π4\theta_2 = -\frac{\pi}{4}
よって、1212i=cos(π4)+isin(π4)\frac{1}{\sqrt{2}} - \frac{1}{\sqrt{2}}i = \cos(-\frac{\pi}{4}) + i \sin(-\frac{\pi}{4})
したがって、(1212i)z(\frac{1}{\sqrt{2}} - \frac{1}{\sqrt{2}}i) z は、zz を原点中心に π4-\frac{\pi}{4} 回転させた点です。
(3) 3iz-3iz の絶対値を r3r_3、偏角を θ3\theta_3 とすると、
3i=3(cos(π2)+isin(π2))-3i = 3(\cos(-\frac{\pi}{2}) + i \sin(-\frac{\pi}{2}))
したがって、3iz-3iz は、zz を原点中心に π2-\frac{\pi}{2} 回転させ、絶対値を3倍した点です。

3. 最終的な答え

(1) 原点中心に 56π\frac{5}{6}\pi 回転
(2) 原点中心に π4-\frac{\pi}{4} 回転
(3) 原点中心に π2-\frac{\pi}{2} 回転し、絶対値を3倍

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