関数 $y = x - \cos x$ $(0 < x < \pi)$ の凹凸を調べ、変曲点の座標を求めます。

解析学微分凹凸変曲点関数の解析
2025/5/11
はい、承知しました。以下の形式で、与えられた問題の解答を作成します。今回は、(3) y=xcosxy = x - \cos x (0<x<π)(0 < x < \pi)について解答します。

1. 問題の内容

関数 y=xcosxy = x - \cos x (0<x<π)(0 < x < \pi) の凹凸を調べ、変曲点の座標を求めます。

2. 解き方の手順

(1) まず、与えられた関数を微分して、yy'を求めます。
y=ddx(xcosx)=1+sinxy' = \frac{d}{dx}(x - \cos x) = 1 + \sin x
(2) 次に、yy' をもう一度微分して、yy''を求めます。
y=ddx(1+sinx)=cosxy'' = \frac{d}{dx}(1 + \sin x) = \cos x
(3) y=0y'' = 0 となる xx を求めます。これは変曲点の候補となる点です。
cosx=0\cos x = 0
0<x<π0 < x < \pi の範囲で、cosx=0\cos x = 0 となるのは、x=π2x = \frac{\pi}{2} のときです。
(4) yy'' の符号の変化を調べます。
* 0<x<π20 < x < \frac{\pi}{2} のとき、cosx>0\cos x > 0 なので、y>0y'' > 0。したがって、この範囲では下に凸です。
* π2<x<π\frac{\pi}{2} < x < \pi のとき、cosx<0\cos x < 0 なので、y<0y'' < 0。したがって、この範囲では上に凸です。
(5) x=π2x = \frac{\pi}{2} の前後で yy'' の符号が変化するので、変曲点が存在します。
x=π2x = \frac{\pi}{2} のとき、y=π2cosπ2=π20=π2y = \frac{\pi}{2} - \cos \frac{\pi}{2} = \frac{\pi}{2} - 0 = \frac{\pi}{2}
したがって、変曲点の座標は (π2,π2)(\frac{\pi}{2}, \frac{\pi}{2}) です。

3. 最終的な答え

* 0<x<π20 < x < \frac{\pi}{2} のとき、下に凸
* π2<x<π\frac{\pi}{2} < x < \pi のとき、上に凸
* 変曲点の座標: (π2,π2)(\frac{\pi}{2}, \frac{\pi}{2})

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