複素数 $z$ が $z + \frac{1}{z}$ が実数となるように動くとき、複素数平面上で $z$ が描く図形について考える問題です。 (1) $z + \frac{1}{z}$ が実数となる条件を求める。 (2) (1)の条件から、$z = \overline{z}$ または $|z| = $ 定数となることがわかる。$z$ は虚数であることから、求める図形を特定する。
2025/5/12
1. 問題の内容
複素数 が が実数となるように動くとき、複素数平面上で が描く図形について考える問題です。
(1) が実数となる条件を求める。
(2) (1)の条件から、 または 定数となることがわかる。 は虚数であることから、求める図形を特定する。
2. 解き方の手順
(1) が実数であるとき、その共役複素数と等しくなります。つまり、
これは選択肢②に当てはまります。
(2) 式②を変形します。
両辺に をかけると、
したがって、 または
より
より
は虚数であるので、 は が実数であることを意味します。
が純虚数のとき とすると、 が成り立ちますが、問題文より、 は虚数なので、実数ではありません。従って は除外されます。
したがって となります。
が実数ではないことから、 となる実数軸上の点を除く必要があります。
の円周上で、が実数となるのは、との2点です。
したがって、求める図形は、原点を中心とした半径1の円から2点(1と-1)を除いたものです。
3. 最終的な答え
(1) 2
(2) 1
(3) 3
(4) 1
(5) -1