関数 $y = \sqrt{x+1}$ のグラフと関数 $y = x+k$ のグラフが異なる2つの共有点を持つような、定数 $k$ の値の範囲を求める問題です。

代数学関数グラフ二次方程式判別式解の吟味
2025/5/12

1. 問題の内容

関数 y=x+1y = \sqrt{x+1} のグラフと関数 y=x+ky = x+k のグラフが異なる2つの共有点を持つような、定数 kk の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

2つのグラフの共有点のxx座標は、方程式 x+1=x+k\sqrt{x+1} = x+k の実数解として得られます。
この方程式を解くために、両辺を2乗します。
x+1=(x+k)2x+1 = (x+k)^2
x+1=x2+2kx+k2x+1 = x^2 + 2kx + k^2
x2+(2k1)x+(k21)=0x^2 + (2k-1)x + (k^2-1) = 0
この2次方程式が異なる2つの実数解を持つためには、判別式 DD が正である必要があります。
D=(2k1)24(k21)>0D = (2k-1)^2 - 4(k^2-1) > 0
4k24k+14k2+4>04k^2 - 4k + 1 - 4k^2 + 4 > 0
4k+5>0-4k + 5 > 0
4k<54k < 5
k<54k < \frac{5}{4}
しかし、2乗する際に同値性が崩れている可能性があるため、解の吟味が必要です。x+k0x+k \ge 0の条件を確認する必要があります。
判別式が正である条件に加えて、y=x+1y = \sqrt{x+1} のグラフの定義域は x1x \ge -1 であることを考慮します。また、y=x+1y = \sqrt{x+1}y0y \ge 0 であることに注意します。
x=1x=-1 のとき、y=1+1=0y = \sqrt{-1+1} = 0 となります。この点を直線 y=x+ky = x+k が通るとき、0=1+k0 = -1+k より、k=1k = 1 となります。
x>1x > -1 で2つの共有点を持つためには、k>1k > 1 である必要があります。
さらに、y=x+1y = \sqrt{x+1}y=x+ky = x+k のグラフが接する場合を考えます。このとき、判別式 D=0D = 0 となり、k=54k = \frac{5}{4} となります。このとき、x=12k=1254=34>1x = \frac{1}{2} - k = \frac{1}{2} - \frac{5}{4} = -\frac{3}{4} > -1 が成立します。
したがって、k<54k < \frac{5}{4} となる必要があります。
よって、1k<541 \le k < \frac{5}{4} の範囲となります。

3. 最終的な答え

1k<541 \le k < \frac{5}{4}

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