平行四辺形ABCDにおいて、辺ABを3:2に内分する点をP、対角線BDを2:5に内分する点をQとします。$\overrightarrow{BA}=\vec{a}$, $\overrightarrow{BC}=\vec{c}$ とするとき、3点P, Q, Cが一直線上にあることを証明します。

幾何学ベクトル平面ベクトル内分一次独立一直線上
2025/5/12

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺ABを3:2に内分する点をP、対角線BDを2:5に内分する点をQとします。BA=a\overrightarrow{BA}=\vec{a}, BC=c\overrightarrow{BC}=\vec{c} とするとき、3点P, Q, Cが一直線上にあることを証明します。

2. 解き方の手順

まず、BP\overrightarrow{BP}BQ\overrightarrow{BQ}BC\overrightarrow{BC}a\vec{a}c\vec{c} を用いて表します。
点Pは辺ABを3:2に内分するので、
BP=25BA=25a\overrightarrow{BP} = \frac{2}{5} \overrightarrow{BA} = \frac{2}{5}\vec{a}
点Qは対角線BDを2:5に内分するので、
BQ=27BD\overrightarrow{BQ} = \frac{2}{7}\overrightarrow{BD}
ここで、BD=BA+AD=BA+BC=a+c\overrightarrow{BD} = \overrightarrow{BA} + \overrightarrow{AD} = \overrightarrow{BA} + \overrightarrow{BC} = \vec{a} + \vec{c}
したがって、
BQ=27(a+c)=27a+27c\overrightarrow{BQ} = \frac{2}{7}(\vec{a} + \vec{c}) = \frac{2}{7}\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{c}
BC=c\overrightarrow{BC} = \vec{c}
次に、PC\overrightarrow{PC}a\vec{a}c\vec{c} を用いて表します。
PC=BCBP=c25a\overrightarrow{PC} = \overrightarrow{BC} - \overrightarrow{BP} = \vec{c} - \frac{2}{5}\vec{a}
同様に、QC\overrightarrow{QC}a\vec{a}c\vec{c} を用いて表します。
QC=BCBQ=c(27a+27c)=57c27a\overrightarrow{QC} = \overrightarrow{BC} - \overrightarrow{BQ} = \vec{c} - (\frac{2}{7}\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{c}) = \frac{5}{7}\vec{c} - \frac{2}{7}\vec{a}
QC=kPC\overrightarrow{QC} = k \overrightarrow{PC} となる実数 kk が存在することを示します。
QC=57c27a=k(c25a)=kc25ka\overrightarrow{QC} = \frac{5}{7}\vec{c} - \frac{2}{7}\vec{a} = k(\vec{c} - \frac{2}{5}\vec{a}) = k\vec{c} - \frac{2}{5}k\vec{a}
a\vec{a}c\vec{c} は一次独立なので、係数を比較して、
57=k\frac{5}{7} = k
27=25k-\frac{2}{7} = -\frac{2}{5}k
k=57k = \frac{5}{7}
したがって、QC=57PC\overrightarrow{QC} = \frac{5}{7}\overrightarrow{PC} となり、点P, Q, Cは一直線上にあります。

3. 最終的な答え

点P, Q, Cは一直線上にある。

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