複素数平面において、点 $z$ が点2を通り実軸に垂直な直線上を動くとき、点 $w = \frac{1}{z}$ はどのような図形を描くかを求める問題です。

代数学複素数平面複素数図形
2025/5/12

1. 問題の内容

複素数平面において、点 zz が点2を通り実軸に垂直な直線上を動くとき、点 w=1zw = \frac{1}{z} はどのような図形を描くかを求める問題です。

2. 解き方の手順

zz が点2を通り実軸に垂直な直線上を動くことから、z=2+yiz = 2 + yiyy は実数)と表せます。
w=1zw = \frac{1}{z} であるから、w=12+yiw = \frac{1}{2+yi}となります。
w=12+yiw = \frac{1}{2+yi} の分母を実数化するために、分母分子に 2yi2-yi をかけます。
w=12+yi×2yi2yi=2yi(2+yi)(2yi)=2yi4(yi)2=2yi4+y2w = \frac{1}{2+yi} \times \frac{2-yi}{2-yi} = \frac{2-yi}{(2+yi)(2-yi)} = \frac{2-yi}{4 - (yi)^2} = \frac{2-yi}{4+y^2}
w=24+y2y4+y2iw = \frac{2}{4+y^2} - \frac{y}{4+y^2}i
w=x+yiw = x+yi とおくと、x=24+y2x = \frac{2}{4+y^2} , y=y4+y2y = - \frac{y}{4+y^2} となります。
ここで、wのy座標と問題をyと区別するため、w=x+viw = x+vi とおきなおすと、x=24+y2x = \frac{2}{4+y^2}, v=y4+y2v = - \frac{y}{4+y^2} となります。
x=24+y2x = \frac{2}{4+y^2} を変形して、4+y2=2x4+y^2 = \frac{2}{x}
よって、y2=2x4y^2 = \frac{2}{x} - 4
v=y4+y2v = - \frac{y}{4+y^2}を変形して、4+y2=yv4+y^2 = - \frac{y}{v}
よって、y2=yv4y^2 = - \frac{y}{v} - 4
ゆえに 2x4=vv4\frac{2}{x}-4 = - \frac{v}{v} - 4
2x=yv\frac{2}{x} = - \frac{y}{v}
y=2vxy = - \frac{2v}{x}
y2=2x4y^2 = \frac{2}{x} - 4に代入して、y=2vxy = - \frac{2v}{x}
(2vx)2=2x4( - \frac{2v}{x})^2 = \frac{2}{x} - 4
4v2x2=2x4\frac{4v^2}{x^2} = \frac{2}{x} - 4
4v2x2=24xx\frac{4v^2}{x^2} = \frac{2-4x}{x}
4v2=2x4x24v^2 = 2x - 4x^2
4x22x+4v2=04x^2 - 2x + 4v^2 = 0
x212x+v2=0x^2 - \frac{1}{2}x + v^2 = 0
(x14)2116+v2=0(x - \frac{1}{4})^2 - \frac{1}{16} + v^2 = 0
(x14)2+v2=116(x - \frac{1}{4})^2 + v^2 = \frac{1}{16}
これは、中心が 14\frac{1}{4} で半径 14\frac{1}{4} の円を表します。
ここで、z=2+yiz=2+yi であるので、y=0の場合、z=2となり、w=12w = \frac{1}{2} となります。
これは円周上の点であり、zzが実軸に垂直な直線上を動くとき、wwは原点を通ることはありません。
よって、原点(0,0)は除く必要があります。

3. 最終的な答え

中心 14\frac{1}{4}、半径 14\frac{1}{4} の円。ただし、原点を除く。

「代数学」の関連問題

等比数列をなす3つの実数の和が15、積が-1000であるとき、この3つの実数を求める。

等比数列方程式数列
2025/5/12

初項が7、公比が3の等比数列について、初項から第n項までの和 $S_n$ を求め、さらに $S_n = 280$ となる $n$ の値を求める問題です。

等比数列数列の和指数
2025/5/12

$a+b+c=0$ のとき、等式 $ab(a+b)+bc(b+c)+ca(c+a)+3abc=0$ を証明せよ。

等式の証明式の変形比例式
2025/5/12

問題は4つあります。 (1) $(4-3i)x + (2+5i)y = 6-11i$ を満たす実数 $x$, $y$ を求める。 (2) 次の複素数の計算をする。 (i) $(3-i) + (...

複素数連立方程式整式の割り算二次方程式
2025/5/12

与えられた画像に含まれる複数の数学の問題を解きます。具体的には、以下の5つの問題です。 (2) 次の式を計算せよ。 1. $(3-i) + (1+i)$ 2. $(3-2i)^2$ ...

複素数二次方程式因数分解剰余の定理解の公式
2025/5/12

(1) 初項が45、2項目が15、3項目が5である等比数列$\{a_n\}$の一般項を求めよ。 (2) 第3項が18、第5項が162であり、公比が負である等比数列$\{a_n\}$の一般項を求めよ。

等比数列数列一般項公比
2025/5/12

以下の問題に解答します。 (1) $(3x+2)^5$ の展開式における $x^3$ の項の係数を求めます。 (2) $\frac{x^2+x-6}{x^2-4x+4} \times \frac{x^...

展開因数分解恒等式複素数剰余の定理
2025/5/12

(1) $x - \frac{1}{x} = 2\sqrt{2}$ かつ $x < 0$ のとき、$x^2 + \frac{1}{x^2}$、 $x + \frac{1}{x}$、 $(x-\frac...

式の計算二次方程式対称式
2025/5/12

与えられた式 $\frac{\sqrt{2}}{\sqrt{3}-\sqrt{2}} - \frac{\sqrt{2}}{\sqrt{3}+\sqrt{2}}$ を計算します。

式の計算有理化平方根
2025/5/12

次の1次不等式を解きます。 $5(1-x) \le 2(2-x)$

一次不等式不等式計算
2025/5/12