初項が70、公差が-4の等差数列$\{a_n\}$について、 (1) 初項から第何項までの和が初めて負になるかを求めます。 (2) 初項から第何項までの和が最大になるかを求め、そのときの和を求めます。

代数学数列等差数列不等式
2025/5/12

1. 問題の内容

初項が70、公差が-4の等差数列{an}\{a_n\}について、
(1) 初項から第何項までの和が初めて負になるかを求めます。
(2) 初項から第何項までの和が最大になるかを求め、そのときの和を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 初項から第n項までの和をSnS_nとすると、
Sn=n2(2a+(n1)d)S_n = \frac{n}{2}(2a+(n-1)d)
ここで、a=70a=70, d=4d=-4を代入すると
Sn=n2(2×70+(n1)(4))=n2(1404n+4)=n2(1444n)=n(722n)S_n = \frac{n}{2}(2 \times 70 + (n-1)(-4)) = \frac{n}{2}(140 - 4n + 4) = \frac{n}{2}(144 - 4n) = n(72 - 2n)
Sn<0S_n < 0となるnを求めます。
n(722n)<0n(72 - 2n) < 0
2n(36n)<02n(36 - n) < 0
n(n36)>0n(n - 36) > 0
n<0n < 0 または n>36n > 36
nnは自然数なので、n>36n>36
したがって、初めて負となるのは第37項までの和です。
(2) an=a+(n1)d=70+(n1)(4)=704n+4=744na_n = a + (n-1)d = 70 + (n-1)(-4) = 70 - 4n + 4 = 74 - 4n
an>0a_n > 0となるnを求めます。
744n>074 - 4n > 0
74>4n74 > 4n
n<744=18.5n < \frac{74}{4} = 18.5
したがって、a18>0a_{18} > 0 であり、a19<0a_{19} < 0 であることがわかります。
初項から第n項までの和が最大となるのは、an>0a_n > 0となる最大のnまでです。
よって、和が最大となるのは第18項までの和です。
S18=18(722×18)=18(7236)=18×36=648S_{18} = 18(72 - 2 \times 18) = 18(72 - 36) = 18 \times 36 = 648

3. 最終的な答え

(1) 初めて負となるのは第37項までの和。
(2) 和が最大となるのは第18項までで、そのときの和は648。

「代数学」の関連問題

多項式$P(x)$を$x-1$で割った余りが3、$x+3$で割った余りが-5である。$P(x)$を$(x-1)(x+3)$で割った余りを求める。

多項式剰余の定理因数定理連立方程式
2025/5/12

与えられた等式・不等式を証明し、不等式の場合は等号が成り立つ条件を求める。 (1) $a+b+c=0$ のとき、$a^2 - 2bc = b^2 + c^2$ を証明する。 (2) $x^2 + 2x...

不等式等式証明相加相乗平均
2025/5/12

問題6は、2次方程式 $x^2 - mx + m^2 - 3m - 9 = 0$ が異なる2つの虚数解を持つとき、定数 $m$ の値の範囲を求める問題です。 問題7は、3次方程式 $x^3 + 7x^...

二次方程式三次方程式判別式因数分解解の公式
2025/5/12

多項式 $P(x)$ を $x-1$ で割った余りが3、$x+3$ で割った余りが-5であるとき、$P(x)$ を $(x-1)(x+3)$ で割った余りを求める問題です。

多項式剰余の定理因数定理連立方程式
2025/5/12

## 問題3の(2)と(3)を解きます

不等式相加相乗平均等号成立条件証明
2025/5/12

与えられた方程式 $x^4 - 16 = 0$ を解く。

方程式因数分解複素数四次方程式
2025/5/12

等比数列をなす3つの実数の和が15、積が-1000であるとき、この3つの実数を求める。

等比数列方程式数列
2025/5/12

初項が7、公比が3の等比数列について、初項から第n項までの和 $S_n$ を求め、さらに $S_n = 280$ となる $n$ の値を求める問題です。

等比数列数列の和指数
2025/5/12

$a+b+c=0$ のとき、等式 $ab(a+b)+bc(b+c)+ca(c+a)+3abc=0$ を証明せよ。

等式の証明式の変形比例式
2025/5/12

問題は4つあります。 (1) $(4-3i)x + (2+5i)y = 6-11i$ を満たす実数 $x$, $y$ を求める。 (2) 次の複素数の計算をする。 (i) $(3-i) + (...

複素数連立方程式整式の割り算二次方程式
2025/5/12