放物線 $y=2x^2$ 上を動く2点P, Qがあり、$\angle POQ = 90^\circ$ である。ただし、Oは原点である。 (1) 線分PQはある定点を通る。この定点の座標を求めよ。 (2) 線分PQの長さが$3\sqrt{3}$であるとき、PQの傾きを求めよ。

幾何学放物線直交座標傾き定点
2025/5/13

1. 問題の内容

放物線 y=2x2y=2x^2 上を動く2点P, Qがあり、POQ=90\angle POQ = 90^\circ である。ただし、Oは原点である。
(1) 線分PQはある定点を通る。この定点の座標を求めよ。
(2) 線分PQの長さが333\sqrt{3}であるとき、PQの傾きを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点P, Qのx座標をそれぞれp,qp, qとおくと、P, Qの座標はそれぞれ(p,2p2)(p, 2p^2), (q,2q2)(q, 2q^2)と表せる。POQ=90\angle POQ = 90^\circより、直線OPと直線OQは垂直であるから、
2p2p2q2q=1 \frac{2p^2}{p} \cdot \frac{2q^2}{q} = -1
4pq=1 4pq = -1
pq=14 pq = -\frac{1}{4}
直線PQの方程式を求める。傾きは2q22p2qp=2(q+p)\frac{2q^2 - 2p^2}{q-p} = 2(q+p)なので、
y2p2=2(p+q)(xp) y - 2p^2 = 2(p+q)(x-p)
y=2(p+q)x2p2+2p2+2pq y = 2(p+q)x - 2p^2 + 2p^2 + 2pq
y=2(p+q)x+2pq y = 2(p+q)x + 2pq
pq=14pq = -\frac{1}{4}を代入して、
y=2(p+q)x12 y = 2(p+q)x - \frac{1}{2}
これは、p+qp+qの値によらず成り立つので、線分PQは定点(0,12)(0, -\frac{1}{2})を通る。
(2) PQの長さを求める。
PQ=(qp)2+(2q22p2)2=(qp)2+4(q2p2)2=(qp)2+4(qp)2(q+p)2=(qp)2(1+4(q+p)2)=qp1+4(p+q)2 PQ = \sqrt{(q-p)^2 + (2q^2 - 2p^2)^2} = \sqrt{(q-p)^2 + 4(q^2 - p^2)^2} = \sqrt{(q-p)^2 + 4(q-p)^2 (q+p)^2} = \sqrt{(q-p)^2(1+4(q+p)^2)} = |q-p|\sqrt{1+4(p+q)^2}
PQ=33PQ = 3\sqrt{3}より
qp1+4(p+q)2=33 |q-p|\sqrt{1+4(p+q)^2} = 3\sqrt{3}
(qp)2(1+4(p+q)2)=27 (q-p)^2(1+4(p+q)^2) = 27
((p+q)24pq)(1+4(p+q)2)=27 ((p+q)^2 - 4pq)(1+4(p+q)^2) = 27
pq=14pq = -\frac{1}{4}を代入して
((p+q)2+1)(1+4(p+q)2)=27 ((p+q)^2 + 1)(1+4(p+q)^2) = 27
t=(p+q)2t = (p+q)^2とおくと
(t+1)(1+4t)=27 (t+1)(1+4t) = 27
4t2+5t+1=27 4t^2 + 5t + 1 = 27
4t2+5t26=0 4t^2 + 5t - 26 = 0
(t2)(4t+13)=0 (t-2)(4t+13) = 0
(p+q)2>0(p+q)^2 > 0より、t>0t > 0なので、t=2t = 2
(p+q)2=2 (p+q)^2 = 2
p+q=±2p+q = \pm \sqrt{2}
求める傾きは2(p+q)=±222(p+q) = \pm 2\sqrt{2}

3. 最終的な答え

(1) 定点の座標: (0,12)(0, -\frac{1}{2})
(2) PQの傾き: ±22\pm 2\sqrt{2}

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