自然数の列を、第$n$群が$2^{n-1}$個の自然数を含むように区切る。 (1) 第$n$群の最初の自然数を求める。 (2) 500が第何群の第何項かを求める。 (3) 第$n$群にあるすべての自然数の和を求める。

数論数列等比数列等差数列自然数
2025/5/13

1. 問題の内容

自然数の列を、第nn群が2n12^{n-1}個の自然数を含むように区切る。
(1) 第nn群の最初の自然数を求める。
(2) 500が第何群の第何項かを求める。
(3) 第nn群にあるすべての自然数の和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第nn群の最初の数を求める。
n1n-1群までの項数の合計をSn1S_{n-1}とすると、第nn群の最初の数はSn1+1S_{n-1}+1となる。
Sn1S_{n-1}は、初項1、公比2の等比数列の第n1n-1項までの和なので、
Sn1=1(2n11)21=2n11S_{n-1} = \frac{1(2^{n-1}-1)}{2-1} = 2^{n-1}-1
したがって、第nn群の最初の数は
Sn1+1=2n11+1=2n1S_{n-1}+1 = 2^{n-1}-1+1 = 2^{n-1}
(2) 500が第何群の第何項かを求める。
500が第nn群に含まれるとすると、
2n1500<2n2^{n-1} \le 500 < 2^n
28=2562^8 = 25629=5122^9 = 512なので、n=9n = 9
したがって、500は第9群に含まれる。
第8群までの項数の合計はS8=281=255S_8 = 2^8-1 = 255
500は自然数の中で500番目なので、第9群の中では500255=245500-255 = 245番目となる。
(3) 第nn群にあるすべての自然数の和を求める。
nn群の最初の数は2n12^{n-1}であり、第nn群には2n12^{n-1}個の数がある。
したがって、第nn群の最後の数は2n1+2n11=2n12^{n-1} + 2^{n-1} - 1 = 2^n - 1となる。
nn群の和は、初項2n12^{n-1}、末項2n12^n-1、項数2n12^{n-1}の等差数列の和として求められる。
Sn=2n1(2n1+2n1)2=2n2(2n1+2n1)=2n2(32n11)S_n = \frac{2^{n-1}(2^{n-1}+2^n-1)}{2} = 2^{n-2}(2^{n-1}+2^n-1) = 2^{n-2}(3 \cdot 2^{n-1} - 1)

3. 最終的な答え

(1) 第nn群の最初の自然数: 2n12^{n-1}
(2) 500は第9群の第245項
(3) 第nn群にあるすべての自然数の和: 2n2(32n11)2^{n-2}(3 \cdot 2^{n-1} - 1)

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