1. 問題の内容
が無理数であることを背理法を用いて証明する。
2. 解き方の手順
(1) が無理数でないと仮定する。つまり、 は有理数であると仮定する。
(2) が有理数であると仮定すると、互いに素な2つの整数 と () を用いて、
と表すことができる。
(3) 両辺を2乗すると、
となる。
(4) 両辺に を掛けると、
となる。この式から、 は3の倍数であることがわかる。
(5) が3の倍数ならば、 も3の倍数である。したがって、 ( は整数) と表すことができる。
(6) を に代入すると、
となる。
(7) 両辺を3で割ると、
となる。この式から、 は3の倍数であることがわかる。
(8) が3の倍数ならば、 も3の倍数である。
(9) も も3の倍数であるということになり、 と が互いに素であるという仮定に矛盾する。
(10) したがって、「 は有理数である」という仮定が誤りである。
(11) したがって、 は無理数である。
3. 最終的な答え
は無理数である。