関数 $f(x) = (x^2 + 2x + 2)^2 - 2a(x^2 + 2x + 2) + a$ の最小値を $n$ とします。 (1) $t = x^2 + 2x + 2$ とするとき、$x$ がすべての実数値をとって変化するとき、$t$ のとり得る値の範囲を求めます。 (2) $n$ を $a$ を用いて表します。

代数学二次関数最小値平方完成場合分け関数のグラフ
2025/5/13

1. 問題の内容

関数 f(x)=(x2+2x+2)22a(x2+2x+2)+af(x) = (x^2 + 2x + 2)^2 - 2a(x^2 + 2x + 2) + a の最小値を nn とします。
(1) t=x2+2x+2t = x^2 + 2x + 2 とするとき、xx がすべての実数値をとって変化するとき、tt のとり得る値の範囲を求めます。
(2) nnaa を用いて表します。

2. 解き方の手順

(1) t=x2+2x+2t = x^2 + 2x + 2 について、平方完成を行います。
t=(x+1)2+1t = (x+1)^2 + 1
xx がすべての実数値をとるとき、(x+1)20(x+1)^2 \ge 0 であるため、
t1t \ge 1
したがって、tt のとり得る値の範囲は t1t \ge 1 です。
(2) f(x)f(x)tt を用いて表します。
f(x)=t22at+af(x) = t^2 - 2at + a
この関数を tt について平方完成します。
f(x)=(ta)2a2+af(x) = (t - a)^2 - a^2 + a
f(x)f(x)t=at = a のとき最小値 a2+a-a^2 + a をとります。
ただし、t1t \ge 1 であることに注意する必要があります。
場合分けをして考えます。
(i) a1a \ge 1 のとき、 t=at = at1t \ge 1 の範囲に含まれるので、f(x)f(x) の最小値は a2+a-a^2 + a となります。
よって、n=a2+an = -a^2 + a
(ii) a<1a < 1 のとき、t=at = at1t \ge 1 の範囲に含まれないので、t=1t = 1 のとき f(x)f(x) は最小値をとります。
t=1t = 1 のとき、
f(x)=122a(1)+a=12a+a=1af(x) = 1^2 - 2a(1) + a = 1 - 2a + a = 1 - a
よって、n=1an = 1 - a

3. 最終的な答え

(1) t1t \ge 1
(2) n={a2+a(a1)1a(a<1)n = \begin{cases} -a^2 + a & (a \ge 1) \\ 1 - a & (a < 1) \end{cases}

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