与えられた二つの不等式の表す領域を、$xy$平面に図示する問題です。 (1) $|2x + 5y| \le 4$ (2) $|x| + |y+1| \le 2$

代数学不等式絶対値領域
2025/5/13

1. 問題の内容

与えられた二つの不等式の表す領域を、xyxy平面に図示する問題です。
(1) 2x+5y4|2x + 5y| \le 4
(2) x+y+12|x| + |y+1| \le 2

2. 解き方の手順

(1) 2x+5y4|2x + 5y| \le 4
絶対値の不等式を解きます。
42x+5y4-4 \le 2x + 5y \le 4
これは二つの不等式で表せます。
2x+5y42x + 5y \le 4 と 2x+5y42x + 5y \ge -4
それぞれを変形します。
5y2x+45y \le -2x + 4 より y25x+45y \le -\frac{2}{5}x + \frac{4}{5}
5y2x45y \ge -2x - 4 より y25x45y \ge -\frac{2}{5}x - \frac{4}{5}
したがって、この領域は二つの直線 y=25x+45y = -\frac{2}{5}x + \frac{4}{5}y=25x45y = -\frac{2}{5}x - \frac{4}{5} の間の領域(境界を含む)となります。
(2) x+y+12|x| + |y+1| \le 2
絶対値記号が二つあるので、場合分けをします。
(i) x0x \ge 0 かつ y+10y+1 \ge 0 つまり x0x \ge 0 かつ y1y \ge -1 のとき
x+(y+1)2x + (y+1) \le 2
yx+1y \le -x + 1
x0x \ge 0 かつ y1y \ge -1 かつ yx+1y \le -x + 1 を満たす領域
(ii) x<0x < 0 かつ y+10y+1 \ge 0 つまり x<0x < 0 かつ y1y \ge -1 のとき
x+(y+1)2-x + (y+1) \le 2
yx+1y \le x + 1
x<0x < 0 かつ y1y \ge -1 かつ yx+1y \le x + 1 を満たす領域
(iii) x0x \ge 0 かつ y+1<0y+1 < 0 つまり x0x \ge 0 かつ y<1y < -1 のとき
x(y+1)2x - (y+1) \le 2
yx+3-y \le -x + 3
yx3y \ge x - 3
x0x \ge 0 かつ y<1y < -1 かつ yx3y \ge x - 3 を満たす領域
(iv) x<0x < 0 かつ y+1<0y+1 < 0 つまり x<0x < 0 かつ y<1y < -1 のとき
x(y+1)2-x - (y+1) \le 2
yx+3-y \le x + 3
yx3y \ge -x - 3
x<0x < 0 かつ y<1y < -1 かつ yx3y \ge -x - 3 を満たす領域
これらの領域を合わせて考えることで、与えられた不等式の表す領域が得られます。これは、4点 (2,1),(0,1),(2,1),(0,3)(2, -1), (0, 1), (-2, -1), (0, -3) を頂点とする正方形(傾いた正方形)の内部(境界を含む)になります。

3. 最終的な答え

(1) 二つの直線 y=25x+45y = -\frac{2}{5}x + \frac{4}{5}y=25x45y = -\frac{2}{5}x - \frac{4}{5} の間の領域(境界を含む)。
(2) 4点 (2,1),(0,1),(2,1),(0,3)(2, -1), (0, 1), (-2, -1), (0, -3) を頂点とする正方形の内部(境界を含む)。

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