$(x-1)^6$を展開せよ。

代数学展開二項定理多項式
2025/5/13

1. 問題の内容

(x1)6(x-1)^6を展開せよ。

2. 解き方の手順

二項定理を用いて展開します。二項定理は以下のように表されます。
(a+b)n=k=0n(nk)ankbk(a+b)^n = \sum_{k=0}^{n} \binom{n}{k} a^{n-k} b^k
ここで、n=6n=6, a=xa=x, b=1b=-1とします。
(nk)\binom{n}{k}は二項係数と呼ばれ、n!k!(nk)!\frac{n!}{k!(n-k)!}で計算できます。
(x1)6=k=06(6k)x6k(1)k(x-1)^6 = \sum_{k=0}^{6} \binom{6}{k} x^{6-k} (-1)^k
(x1)6=(60)x6(1)0+(61)x5(1)1+(62)x4(1)2+(63)x3(1)3+(64)x2(1)4+(65)x1(1)5+(66)x0(1)6(x-1)^6 = \binom{6}{0}x^6(-1)^0 + \binom{6}{1}x^5(-1)^1 + \binom{6}{2}x^4(-1)^2 + \binom{6}{3}x^3(-1)^3 + \binom{6}{4}x^2(-1)^4 + \binom{6}{5}x^1(-1)^5 + \binom{6}{6}x^0(-1)^6
各二項係数を計算します。
(60)=1\binom{6}{0} = 1
(61)=6\binom{6}{1} = 6
(62)=6!2!4!=6×52=15\binom{6}{2} = \frac{6!}{2!4!} = \frac{6 \times 5}{2} = 15
(63)=6!3!3!=6×5×43×2×1=20\binom{6}{3} = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20
(64)=6!4!2!=6×52=15\binom{6}{4} = \frac{6!}{4!2!} = \frac{6 \times 5}{2} = 15
(65)=6!5!1!=6\binom{6}{5} = \frac{6!}{5!1!} = 6
(66)=1\binom{6}{6} = 1
したがって、
(x1)6=1x61+6x5(1)+15x41+20x3(1)+15x21+6x(1)+111(x-1)^6 = 1 \cdot x^6 \cdot 1 + 6 \cdot x^5 \cdot (-1) + 15 \cdot x^4 \cdot 1 + 20 \cdot x^3 \cdot (-1) + 15 \cdot x^2 \cdot 1 + 6 \cdot x \cdot (-1) + 1 \cdot 1 \cdot 1
(x1)6=x66x5+15x420x3+15x26x+1(x-1)^6 = x^6 - 6x^5 + 15x^4 - 20x^3 + 15x^2 - 6x + 1

3. 最終的な答え

x66x5+15x420x3+15x26x+1x^6 - 6x^5 + 15x^4 - 20x^3 + 15x^2 - 6x + 1

「代数学」の関連問題

与えられた方程式 $x^2 - 12x + y^2 = 0$ を平方完成させる問題です。

平方完成二次方程式円の方程式
2025/5/13

与えられた数式の分母を有理化し、加法を実行せよ。 数式は $\frac{\sqrt{3}}{\sqrt{2}} + \frac{9}{\sqrt{6}}$ である。

分母の有理化根号式の計算
2025/5/13

次の4つの計算問題を解きます。 (1) $3\sqrt{5} + \frac{20}{\sqrt{5}}$ (2) $\sqrt{48} - \frac{6}{\sqrt{3}}$ (3) $\sqr...

平方根有理化根号の計算
2025/5/13

問題7は分母の有理化、問題8は根号を含む数の計算です。 問題7:次の数の分母を有理化しなさい。 (1) $\frac{3}{\sqrt{5}}$ (2) $\frac{\sqrt{10}}{\sqrt...

根号有理化平方根の計算
2025/5/13

与えられた2つの一次方程式を解き、$t$ の値を求めます。 与えられた方程式は $45 - 3t = -3$ と $25 + t = 6$ です。

一次方程式連立方程式方程式の解法
2025/5/13

次の3つの式を計算する問題です。 (1) $\sqrt{-5} \times \sqrt{-6}$ (2) $(2+\sqrt{-5})^2$ (3) $\frac{\sqrt{12}}{\sqrt{...

複素数平方根計算
2025/5/13

複素数 $i$ を用いて、以下の数を表す問題です。 (1) $\sqrt{-7}$ (2) $-16$ の平方根

複素数平方根虚数
2025/5/13

与えられた複素数に対して、共役な複素数を求める問題です。複素数は(1) $3 + i$ と (2) $\sqrt{2}i$ の2つです。

複素数共役複素数複素平面
2025/5/13

与えられた2つの関数について、$x$が1から3まで増加するときの変化の割合をそれぞれ求める問題です。関数は以下の2つです。 (1) $y = 3x^2$ (2) $y = -3x^2$

二次関数変化の割合関数
2025/5/13

与えられた複素数の式を計算する問題です。具体的には、足し算、引き算、掛け算、そして二乗の計算が含まれます。

複素数複素数の計算加算減算乗算二乗
2025/5/13