質量100gのゴムボールが、11m/sの速さで床に衝突する。床がボールに及ぼす力の平均値が400Nであるとき、ボールが跳ね返る高さを推定する。また、衝突時の力と時間の関係を表すグラフが与えられており、力の作用時間は5.0msである。

応用数学力学運動量力積エネルギー保存則物理
2025/5/13

1. 問題の内容

質量100gのゴムボールが、11m/sの速さで床に衝突する。床がボールに及ぼす力の平均値が400Nであるとき、ボールが跳ね返る高さを推定する。また、衝突時の力と時間の関係を表すグラフが与えられており、力の作用時間は5.0msである。

2. 解き方の手順

まず、力積と運動量の関係から、ボールが床から受けた力積を計算し、跳ね返る直後のボールの速度を求める。次に、運動エネルギーと位置エネルギーの保存則を用いて、ボールが到達する最高点を計算する。
(1) 力積の計算:
平均の力 Favg=400F_{avg} = 400 Nと、力が作用する時間 Δt=5.0×103\Delta t = 5.0 \times 10^{-3} sから、力積 JJ は、
J=FavgΔt=400×5.0×103=2.0J = F_{avg} \Delta t = 400 \times 5.0 \times 10^{-3} = 2.0 Ns
(2) 跳ね返り直後の速度の計算:
ボールの質量 m=100m = 100 g = 0.1 kgとする。
衝突前のボールの速度を v1=11v_1 = -11 m/s (下向きを負とする)とする。
力積と運動量の関係より、J=m(v2v1)J = m(v_2 - v_1)。ここで、v2v_2は跳ね返り直後の速度。
v2=Jm+v1=2.00.111=2011=9v_2 = \frac{J}{m} + v_1 = \frac{2.0}{0.1} - 11 = 20 - 11 = 9 m/s
したがって、跳ね返り直後のボールの速度は9 m/s (上向き)である。
(3) 跳ね返る高さの計算:
跳ね返り直後の運動エネルギーは 12mv22\frac{1}{2} m v_2^2 であり、これが全て位置エネルギーに変換されると考えると、mgh=12mv22mgh = \frac{1}{2} m v_2^2
高さ h=v222g=922×9.8=8119.64.13h = \frac{v_2^2}{2g} = \frac{9^2}{2 \times 9.8} = \frac{81}{19.6} \approx 4.13 m

3. 最終的な答え

ボールが跳ね返る高さは約4.13 mです。

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