2次関数 $y = x^2 + 4ax + 2a^2 - 4a - 6$ のグラフをGとし、Gとy軸との交点の座標を(0, b)とする。 (1) Gの頂点の座標を求め、$a$の値によってグラフGが原点を通るときの$a$の値を求める。また、ある$a$の値のときのGを平行移動して別の$a$の値のときのGに一致させる。 (2) $a$が変化するとき、$b$の最小値とそのときの$a$の値を求める。 (3) Gがx軸から切り取る線分の長さを$l$とし、$l$を$a$の式で表し、$l$の最小値とそのときの$a$の値を求める。 (4) Gがx軸の$x<2$の部分とのみ、x軸と共有点を持つような$a$の値の範囲を求める。

代数学二次関数グラフ頂点平方完成解の公式平行移動最小値不等式
2025/5/14
はい、承知いたしました。以下に問題の解答を示します。

1. 問題の内容

2次関数 y=x2+4ax+2a24a6y = x^2 + 4ax + 2a^2 - 4a - 6 のグラフをGとし、Gとy軸との交点の座標を(0, b)とする。
(1) Gの頂点の座標を求め、aaの値によってグラフGが原点を通るときのaaの値を求める。また、あるaaの値のときのGを平行移動して別のaaの値のときのGに一致させる。
(2) aaが変化するとき、bbの最小値とそのときのaaの値を求める。
(3) Gがx軸から切り取る線分の長さをllとし、llaaの式で表し、llの最小値とそのときのaaの値を求める。
(4) Gがx軸のx<2x<2の部分とのみ、x軸と共有点を持つようなaaの値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、平方完成によりグラフGの頂点の座標を求める。
y=x2+4ax+2a24a6=(x+2a)22a24a6y = x^2 + 4ax + 2a^2 - 4a - 6 = (x + 2a)^2 - 2a^2 - 4a - 6
したがって、グラフGの頂点の座標は (2a,2a24a6)(-2a, -2a^2 - 4a - 6) である。
Gが原点を通るとき、y=x2+4ax+2a24a6y = x^2 + 4ax + 2a^2 - 4a - 6に(0,0)を代入すると、
0=2a24a60 = 2a^2 - 4a - 6
0=a22a30 = a^2 - 2a - 3
0=(a3)(a+1)0 = (a - 3)(a + 1)
よって、a=3,1a = 3, -1である。
a=1a=-1の時のGの式は、y=x24x+2(1)24(1)6=x24xy = x^2 - 4x + 2(-1)^2 - 4(-1) - 6 = x^2 - 4x
a=3a=3の時のGの式は、y=x2+12x+2(3)24(3)6=x2+12xy = x^2 + 12x + 2(3)^2 - 4(3) - 6 = x^2 + 12x
y=x24xy = x^2 - 4xをx軸方向に4+8=8、y軸方向に-16 だけ平行移動すると、y=x2+12xy = x^2+12xに一致する。
(2)
b=2a24a6b = 2a^2 - 4a - 6を平方完成すると、
b=2(a1)28b = 2(a - 1)^2 - 8
したがって、bba=1a = 1のとき、最小値 8-8をとる。
(3)
y=x2+4ax+2a24a6=0y = x^2 + 4ax + 2a^2 - 4a - 6 = 0 の解を求める。
解の公式より、x=4a±(4a)24(2a24a6)2=2a±16a28a2+16a+24/2=2a±2a2+4a+6x = \frac{-4a \pm \sqrt{(4a)^2 - 4(2a^2 - 4a - 6)}}{2} = -2a \pm \sqrt{16a^2 - 8a^2 + 16a + 24}/2 = -2a \pm \sqrt{2a^2 + 4a + 6}
したがって、l=22a2+4a+6l = 2\sqrt{2a^2 + 4a + 6}
l2=4(2a2+4a+6)=8a2+16a+24=8(a+1)2+16l^2 = 4(2a^2 + 4a + 6) = 8a^2 + 16a + 24 = 8(a + 1)^2 + 16
l=8(a+1)2+16l = \sqrt{8(a + 1)^2 + 16}
よって、lla=1a = -1のとき、最小値 16=4\sqrt{16} = 4をとる。
(4)
f(x)=x2+4ax+2a24a6f(x) = x^2 + 4ax + 2a^2 - 4a - 6とする。
f(x)=0f(x) = 0x<2x<2の範囲でのみ解を持つ条件を考える。
頂点のx座標は 2a-2aであるから、2a<2-2a < 2より、a>1a > -1である。
また、f(2)>0f(2) > 0であれば良い。
f(2)=4+8a+2a24a6=2a2+4a2>0f(2) = 4 + 8a + 2a^2 - 4a - 6 = 2a^2 + 4a - 2 > 0
a2+2a1>0a^2 + 2a - 1 > 0
a=2±4+42=1±2a = \frac{-2 \pm \sqrt{4 + 4}}{2} = -1 \pm \sqrt{2}
a<12,a>1+2a < -1 - \sqrt{2}, a > -1 + \sqrt{2}
a>1a > -1と合わせて、a>1+2a > -1 + \sqrt{2}となる。

3. 最終的な答え

(1) Gの頂点の座標は (2a,2a24a6)(-2a, -2a^2 - 4a - 6)
Gが原点を通るとき、a=3,1a = 3, -1
平行移動はx軸方向に8、y軸方向に-16
(2) bbの最小値は 8-8、そのときa=1a = 1
(3) l=22a2+4a+6l = 2\sqrt{2a^2 + 4a + 6}
llの最小値は44、そのときa=1a = -1
(4) a>1+2a > -1 + \sqrt{2}

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