自然数全体の集合を$N$、実数全体の集合を$R$とする。$\pi$を円周率とする。 以下の文で正しいものを全て選ぶ。 a. $T = \{x \in R | x < 0\}$とするとき、$ -\pi \in T$が成り立つ。 b. $T = \{x \in R | x \in N\}$とするとき、$T = N$が成り立つ。 c. $T = \{x \in R | x \in N\}$とするとき、$\pi \in T$が成り立つ。 d. $S, T$を集合として、すべての$s \in S$が$s \in T$を満たすとき、$T \subset S$である。 e. $S, T$を集合として、$T \subset S$とするとき、すべての$t \in T$は$t \in S$を満たす。
2025/5/14
1. 問題の内容
自然数全体の集合を、実数全体の集合をとする。を円周率とする。
以下の文で正しいものを全て選ぶ。
a. とするとき、が成り立つ。
b. とするとき、が成り立つ。
c. とするとき、が成り立つ。
d. を集合として、すべてのがを満たすとき、である。
e. を集合として、とするとき、すべてのはを満たす。
2. 解き方の手順
a. は0より小さい実数全体の集合である。なので、であり、を満たす。したがって、は正しい。
b. は、「は実数であり、かつは自然数である」を満たす全体の集合である。これは自然数全体の集合に等しい。したがって、は正しい。
c. は、自然数全体の集合である。は自然数ではないので、である。したがって、は誤りである。
d. すべてのがを満たすとき、である。したがって、は誤りである。
e. であるとき、すべてのはを満たす。これは部分集合の定義そのものである。したがって、正しい。
3. 最終的な答え
a, b, e