整数 $n$ に対して、命題P「$n$が6の倍数ならば、$n$は3の倍数である」の逆、裏、対偶を求め、それぞれの真偽を判定する問題です。

その他論理命題対偶真偽
2025/7/12

1. 問題の内容

整数 nn に対して、命題P「nnが6の倍数ならば、nnは3の倍数である」の逆、裏、対偶を求め、それぞれの真偽を判定する問題です。

2. 解き方の手順

(1) 命題の逆、裏、対偶を求める。
* 命題P: p    qp \implies q ( pp: nnが6の倍数, qq: nnが3の倍数)
* 命題Pの逆: q    pq \implies p (nnが3の倍数ならば、nnは6の倍数である)
* 命題Pの裏: ¬p    ¬q\neg p \implies \neg q (nnが6の倍数でないならば、nnは3の倍数でない)
* 命題Pの対偶: ¬q    ¬p\neg q \implies \neg p (nnが3の倍数でないならば、nnは6の倍数でない)
よって、アは「nnが3の倍数ならば、nnは6の倍数である」(①), イは「nnが6の倍数でないならば、nnは3の倍数でない」(④), ウは「nnが3の倍数でないならば、nnは6の倍数でない」(③)
(2) それぞれの真偽を判定する。
* 命題P: nnが6の倍数ならば、nnは3の倍数である。これは真である。なぜなら、n=6kn=6k (kは整数)と表せるとき、n=3(2k)n = 3(2k)となり、nnは3の倍数となるから。 (エは真)
* 命題Pの逆: nnが3の倍数ならば、nnは6の倍数である。これは偽である。反例として、n=3n=3が挙げられる。3は3の倍数だが、6の倍数ではない。(オは偽)
* 命題Pの裏: nnが6の倍数でないならば、nnは3の倍数でない。これは偽である。反例として、n=3n=3が挙げられる。3は6の倍数ではないが、3の倍数である。(カは偽)
* 命題Pの対偶: nnが3の倍数でないならば、nnは6の倍数でない。これは真である。命題Pが真なので、その対偶も真である。(キは真)

3. 最終的な答え

ア: ①
イ: ④
ウ: ③
エ: 真
オ: 偽
カ: 偽
キ: 真

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