問題は2つあります。 最初の問題は、要素を列挙して表現された集合を、別の方法で表現するというものです。 (1) $A = \{0, 4, 8, 12, 16, 20\}$ (2) $B = \{1, 3, 5, 9, 15, 45\}$ 2番目の問題は、全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\}$ と、部分集合 $A = \{3, 4, 5, 7, 8\}$、$B = \{1, 2, 5, 6, 9\}$ が与えられたとき、以下の集合を求めるというものです。 (1) $A \cap B$ (2) $\overline{A}$ (3) $\overline{B}$ (4) $A \cup \overline{B}$

離散数学集合集合の表現集合演算共通部分補集合和集合
2025/5/14

1. 問題の内容

問題は2つあります。
最初の問題は、要素を列挙して表現された集合を、別の方法で表現するというものです。
(1) A={0,4,8,12,16,20}A = \{0, 4, 8, 12, 16, 20\}
(2) B={1,3,5,9,15,45}B = \{1, 3, 5, 9, 15, 45\}
2番目の問題は、全体集合 U={1,2,3,4,5,6,7,8,9}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\} と、部分集合 A={3,4,5,7,8}A = \{3, 4, 5, 7, 8\}B={1,2,5,6,9}B = \{1, 2, 5, 6, 9\} が与えられたとき、以下の集合を求めるというものです。
(1) ABA \cap B
(2) A\overline{A}
(3) B\overline{B}
(4) ABA \cup \overline{B}

2. 解き方の手順

1. (1) 集合 $A$ の要素は全て4の倍数なので、$A = \{x \mid x = 4n, n \in \{0, 1, 2, 3, 4, 5\}\}$ と表現できます。

(2) 集合 BB の要素は全て45の約数なので、B={xx45の約数で奇数}B = \{x \mid x は45の約数で奇数\}と表現できます。

2. (1) $A \cap B$ は、集合 $A$ と集合 $B$ の両方に含まれる要素の集合です。

AB={3,4,5,7,8}{1,2,5,6,9}={5}A \cap B = \{3, 4, 5, 7, 8\} \cap \{1, 2, 5, 6, 9\} = \{5\}
(2) A\overline{A} は、全体集合 UU の要素のうち、集合 AA に含まれない要素の集合です。
A=UA={1,2,3,4,5,6,7,8,9}{3,4,5,7,8}={1,2,6,9}\overline{A} = U - A = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\} - \{3, 4, 5, 7, 8\} = \{1, 2, 6, 9\}
(3) B\overline{B} は、全体集合 UU の要素のうち、集合 BB に含まれない要素の集合です。
B=UB={1,2,3,4,5,6,7,8,9}{1,2,5,6,9}={3,4,7,8}\overline{B} = U - B = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\} - \{1, 2, 5, 6, 9\} = \{3, 4, 7, 8\}
(4) ABA \cup \overline{B} は、集合 AA と集合 B\overline{B} の少なくとも一方に含まれる要素の集合です。
AB={3,4,5,7,8}{3,4,7,8}={3,4,5,7,8}A \cup \overline{B} = \{3, 4, 5, 7, 8\} \cup \{3, 4, 7, 8\} = \{3, 4, 5, 7, 8\}

3. 最終的な答え

1. (1) $A = \{x \mid x = 4n, n \in \{0, 1, 2, 3, 4, 5\}\}$

(2) B={xx45の約数で奇数}B = \{x \mid x は45の約数で奇数\}

2. (1) $A \cap B = \{5\}$

(2) A={1,2,6,9}\overline{A} = \{1, 2, 6, 9\}
(3) B={3,4,7,8}\overline{B} = \{3, 4, 7, 8\}
(4) AB={3,4,5,7,8}A \cup \overline{B} = \{3, 4, 5, 7, 8\}

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