3次方程式 $x^3 + 2x^2 + (m-1)x - m - 2 = 0$ の解がすべて実数であるとき、実数 $m$ の値の範囲を求める問題です。

代数学3次方程式因数分解実数解判別式不等式
2025/5/14

1. 問題の内容

3次方程式 x3+2x2+(m1)xm2=0x^3 + 2x^2 + (m-1)x - m - 2 = 0 の解がすべて実数であるとき、実数 mm の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた3次方程式を因数分解することを試みます。
x=1x = -1 を代入すると、
(1)3+2(1)2+(m1)(1)m2=1+2m+1m2=2m=0(-1)^3 + 2(-1)^2 + (m-1)(-1) - m - 2 = -1 + 2 - m + 1 - m - 2 = -2m = 0 となり、m=0m = 0 のときに成立します。しかし、mm の範囲を求める問題なので、この事実は直接使いません。
x=1x=1を代入すると、
1+2+(m1)m2=01 + 2 + (m-1) - m - 2 = 0となり、常に成立します。
したがって、x=1x=1 は与えられた方程式の解の一つです。
よって、x1x - 1 を因数にもつことがわかるので、元の式を x1x - 1 で割ります。
x3+2x2+(m1)xm2x^3 + 2x^2 + (m-1)x - m - 2x1x - 1 で割ると、商は x2+3x+m+2x^2 + 3x + m + 2 となります。
したがって、
x3+2x2+(m1)xm2=(x1)(x2+3x+m+2)=0x^3 + 2x^2 + (m-1)x - m - 2 = (x - 1)(x^2 + 3x + m + 2) = 0
となります。
元の3次方程式の解がすべて実数であるためには、2次方程式 x2+3x+m+2=0x^2 + 3x + m + 2 = 0 の解が実数であることが必要です。
そのため、この2次方程式の判別式 DDD0D \geq 0 を満たす必要があります。
D=324(1)(m+2)=94m8=14m0D = 3^2 - 4(1)(m+2) = 9 - 4m - 8 = 1 - 4m \geq 0
14m01 - 4m \geq 0 より、4m14m \leq 1 となり、m14m \leq \frac{1}{4} が得られます。

3. 最終的な答え

m14m \leq \frac{1}{4}

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