多項式 $P(x)$ を $x-3$ で割った余りが1、$x+1$ で割った余りが5であるとき、$P(x)$ を $(x-3)(x+1)$ で割った余りを求める問題です。

代数学多項式剰余の定理因数定理連立方程式
2025/5/14

1. 問題の内容

多項式 P(x)P(x)x3x-3 で割った余りが1、x+1x+1 で割った余りが5であるとき、P(x)P(x)(x3)(x+1)(x-3)(x+1) で割った余りを求める問題です。

2. 解き方の手順

P(x)P(x)(x3)(x+1)(x-3)(x+1) で割った余りを ax+bax + b とおきます。
このとき、P(x)P(x) は次のように表されます。
P(x)=(x3)(x+1)Q(x)+ax+bP(x) = (x-3)(x+1)Q(x) + ax + b
ここで、Q(x)Q(x) は商です。
P(x)P(x)x3x-3 で割った余りが1であることから、P(3)=1P(3) = 1 が成り立ちます。上の式に x=3x = 3 を代入すると、
P(3)=(33)(3+1)Q(3)+3a+b=3a+bP(3) = (3-3)(3+1)Q(3) + 3a + b = 3a + b
3a+b=13a + b = 1
P(x)P(x)x+1x+1 で割った余りが5であることから、P(1)=5P(-1) = 5 が成り立ちます。上の式に x=1x = -1 を代入すると、
P(1)=(13)(1+1)Q(1)a+b=a+bP(-1) = (-1-3)(-1+1)Q(-1) - a + b = -a + b
a+b=5-a + b = 5
これより、3a+b=13a + b = 1a+b=5-a + b = 5 という2つの式が得られました。
この連立方程式を解きます。
a+b=5-a + b = 5 より b=a+5b = a + 5 なので、これを 3a+b=13a + b = 1 に代入すると、
3a+(a+5)=13a + (a+5) = 1
4a+5=14a + 5 = 1
4a=44a = -4
a=1a = -1
これを b=a+5b = a + 5 に代入すると、
b=1+5=4b = -1 + 5 = 4
したがって、余りは x+4-x + 4 となります。

3. 最終的な答え

x+4-x+4

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