2次方程式 $x^2 - 2mx + m + 2 = 0$ について、以下の問いに答える。 (1) 異なる2つの虚数解をもつとき、定数 $m$ の値の範囲を求める。 (2) 異なる2つの負の解をもつとき、定数 $m$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式判別式解の公式解と係数の関係
2025/5/14

1. 問題の内容

2次方程式 x22mx+m+2=0x^2 - 2mx + m + 2 = 0 について、以下の問いに答える。
(1) 異なる2つの虚数解をもつとき、定数 mm の値の範囲を求める。
(2) 異なる2つの負の解をもつとき、定数 mm の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 異なる2つの虚数解をもつ条件は、判別式 D<0D < 0 である。
判別式 DD は、
D=(2m)24(1)(m+2)=4m24m8=4(m2m2)=4(m2)(m+1)D = (-2m)^2 - 4(1)(m+2) = 4m^2 - 4m - 8 = 4(m^2 - m - 2) = 4(m-2)(m+1)
D<0D < 0 より、
4(m2)(m+1)<04(m-2)(m+1) < 0
(m2)(m+1)<0(m-2)(m+1) < 0
1<m<2-1 < m < 2
(2) 異なる2つの負の解をもつ条件は、以下の3つである。
(i) 判別式 D>0D > 0
(ii) 解の和が負
(iii) 解の積が正
(i) D>0D > 0 より、 (m2)(m+1)>0(m-2)(m+1) > 0
m<1m < -1 または 2<m2 < m
(ii) 解の和は、解と係数の関係より 2m2m である。
2m<02m < 0 より、m<0m < 0
(iii) 解の積は、解と係数の関係より m+2m+2 である。
m+2>0m+2 > 0 より、m>2m > -2
(i), (ii), (iii) を満たす mm の範囲は、
m<1m < -1 または 2<m2 < m
m<0m < 0
m>2m > -2
より、2<m<1-2 < m < -1

3. 最終的な答え

(1) 1<m<2-1 < m < 2
(2) 2<m<1-2 < m < -1

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