与えられた図の斜線部分を表す不等式を求める問題です。境界線を含むものとします。図は2つあります。

幾何学不等式図形直線三角形
2025/5/14

1. 問題の内容

与えられた図の斜線部分を表す不等式を求める問題です。境界線を含むものとします。図は2つあります。

2. 解き方の手順

(1) の斜線部分は三角形です。三角形の3つの辺を表す直線の方程式を求め、それぞれの直線に関して斜線部分がどちら側にあるかを判断し、不等式を立てます。
(2) の斜線部分は円と直線で囲まれた部分です。円の方程式と直線の方程式を求め、それぞれの図形に関して斜線部分がどちら側にあるかを判断し、不等式を立てます。
(1)
まず、3つの頂点、(2,4)、(5,1)、(-1,-1) を持つ三角形の各辺の方程式を求めます。

1. 点 (2,4) と (5,1) を通る直線の方程式:

傾きは m=(14)/(52)=3/3=1m = (1-4) / (5-2) = -3/3 = -1 です。
点 (2,4) を通るので、方程式は y4=1(x2)y - 4 = -1(x - 2) つまり y=x+6y = -x + 6 となります。
この直線に関して、原点 (0,0) は 0<0+60 < -0 + 6 を満たすので、斜線部分は yx+6y \le -x + 6 を満たします。

2. 点 (2,4) と (-1,-1) を通る直線の方程式:

傾きは m=(14)/(12)=5/3=5/3m = (-1-4) / (-1-2) = -5 / -3 = 5/3 です。
点 (2,4) を通るので、方程式は y4=(5/3)(x2)y - 4 = (5/3)(x - 2) つまり y=(5/3)x+2/3y = (5/3)x + 2/3 となります。
3y=5x+23y = 5x + 2 と書き換えられます。この直線に関して、(5,1)は3(1)=35(5)+2=273(1) = 3 \le 5(5)+2 = 27を満たし、斜線部分にあるので 3y5x+23y \ge 5x + 2 を満たします。

3. 点 (5,1) と (-1,-1) を通る直線の方程式:

傾きは m=(11)/(15)=2/6=1/3m = (-1-1) / (-1-5) = -2 / -6 = 1/3 です。
点 (5,1) を通るので、方程式は y1=(1/3)(x5)y - 1 = (1/3)(x - 5) つまり y=(1/3)x2/3y = (1/3)x - 2/3 となります。
3y=x23y = x - 2 と書き換えられます。この直線に関して、(2,4) は 3(4)=1222=03(4) = 12 \ge 2-2 = 0を満たし、斜線部分にあるので 3yx23y \ge x - 2 を満たします。
したがって、(1) の答えは、
yx+6y \le -x + 6
3y5x+23y \ge 5x + 2
3yx23y \ge x - 2
(2)
円の中心は原点(0,0)で、半径は2なので、円の方程式は x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 です。斜線部分は円の内側にあるので、x2+y24x^2 + y^2 \le 4 を満たします。
直線は点 (2,0) と (0,2) を通るので、傾きは m=(20)/(02)=1m = (2-0)/(0-2) = -1 です。y切片は2なので、直線の方程式は y=x+2y = -x + 2 です。この直線に関して、原点 (0,0) は 00+20 \le -0 + 2 を満たすので、斜線部分は yx+2y \le -x + 2 を満たします。
したがって、(2) の答えは、
x2+y24x^2 + y^2 \le 4
yx+2y \le -x + 2

3. 最終的な答え

(1)
yx+6y \le -x + 6
3y5x+23y \ge 5x + 2
3yx23y \ge x - 2
(2)
x2+y24x^2 + y^2 \le 4
yx+2y \le -x + 2

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