(1) 摩擦のない水平面上にある物体を3Nの力で水平に100m引きずったときの、物体がされた仕事を求めます。 (2) 摩擦のない水平面上にある5kgの物体が、2.0 m/s^2の加速度で水平に5m移動したときの、物体がされた仕事を求めます。 (3) 水平な床に置かれた重さ7.0Nの物体を、水平方向から45°の向きに4.0Nの力で引き続けたところ、物体は1.5Nの動摩擦力を受けながら、水平方向に2.0m移動しました。 (1) 物体にはたらく重力のした仕事 (2) 物体にはたらく動摩擦力のした仕事 (3) 物体を引く力のした仕事(有効数字2桁) をそれぞれ求めます。

応用数学仕事力学物理エネルギー運動方程式仕事の公式ベクトルcos
2025/3/21

1. 問題の内容

(1) 摩擦のない水平面上にある物体を3Nの力で水平に100m引きずったときの、物体がされた仕事を求めます。
(2) 摩擦のない水平面上にある5kgの物体が、2.0 m/s^2の加速度で水平に5m移動したときの、物体がされた仕事を求めます。
(3) 水平な床に置かれた重さ7.0Nの物体を、水平方向から45°の向きに4.0Nの力で引き続けたところ、物体は1.5Nの動摩擦力を受けながら、水平方向に2.0m移動しました。
(1) 物体にはたらく重力のした仕事
(2) 物体にはたらく動摩擦力のした仕事
(3) 物体を引く力のした仕事(有効数字2桁)
をそれぞれ求めます。

2. 解き方の手順

(1) 仕事の公式は W=FdW = Fd です。ここで、WWは仕事、FFは力、ddは距離です。
この問題では、F=3NF = 3 Nd=100md = 100 mなので、W=3N×100m=300JW = 3 N \times 100 m = 300 Jです。
(2) 仕事の公式は W=FdW = Fd です。ここで、F=maF = ma (ニュートンの運動方程式) なので、F=5kg×2.0m/s2=10NF = 5 kg \times 2.0 m/s^2 = 10 Nです。
d=5md = 5 mなので、W=10N×5m=50JW = 10 N \times 5 m = 50 Jです。
(3)
(1) 重力は鉛直下向きに働き、物体は水平方向に移動しているので、重力のした仕事は0Jです。
(2) 動摩擦力のした仕事は、W=FdW = Fdで求められます。動摩擦力は移動方向と逆向きに働くので、W=1.5N×2.0m=3.0JW = -1.5 N \times 2.0 m = -3.0 Jです。
(3) 引く力の水平方向の成分は、F水平=4.0N×cos45=4.0N×22=2.02NF_{水平} = 4.0 N \times \cos{45^\circ} = 4.0 N \times \frac{\sqrt{2}}{2} = 2.0 \sqrt{2} Nです。
仕事はW=F水平d=2.02N×2.0m=4.02JW = F_{水平} d = 2.0 \sqrt{2} N \times 2.0 m = 4.0 \sqrt{2} Jです。2=1.41\sqrt{2} = 1.41 を用いると、W=4.0×1.41J=5.64JW = 4.0 \times 1.41 J = 5.64 Jです。有効数字2桁で答えるので、5.6Jとなります。

3. 最終的な答え

(1) 300 J
(2) 50 J
(3)
(1) 0 J
(2) -3.0 J
(3) 5.6 J

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