座標平面上に2点A(-1, 4), B(2, 0)と点Pがある。点Pは等式 $(AP + BP)(AP - BP) = 27$ を満たしながら座標平面上を動く。また、不等式 $x^2 + y^2 \le 8x + 10y - 14$ が表す領域をDとする。 (1) 領域Dの中心と半径を求め、2点A, Bと領域Dの関係を調べる。 (2) 点Pの軌跡を求める。 (3) 領域Dの中心Cと点Pの軌跡である直線の距離を求め、点Pが領域D内を通過するときの線分の長さを求める。

幾何学軌跡距離不等式座標平面
2025/5/14
以下に問題の解答を示します。

1. 問題の内容

座標平面上に2点A(-1, 4), B(2, 0)と点Pがある。点Pは等式 (AP+BP)(APBP)=27(AP + BP)(AP - BP) = 27 を満たしながら座標平面上を動く。また、不等式 x2+y28x+10y14x^2 + y^2 \le 8x + 10y - 14 が表す領域をDとする。
(1) 領域Dの中心と半径を求め、2点A, Bと領域Dの関係を調べる。
(2) 点Pの軌跡を求める。
(3) 領域Dの中心Cと点Pの軌跡である直線の距離を求め、点Pが領域D内を通過するときの線分の長さを求める。

2. 解き方の手順

(1)
領域Dの不等式を変形する。
x2+y28x+10y14x^2 + y^2 \le 8x + 10y - 14
x28x+y210y14x^2 - 8x + y^2 - 10y \le -14
(x4)216+(y5)22514(x - 4)^2 - 16 + (y - 5)^2 - 25 \le -14
(x4)2+(y5)227(x - 4)^2 + (y - 5)^2 \le 27
したがって、領域Dは点C(4, 5)を中心とする半径 27=33\sqrt{27} = 3\sqrt{3} の円の内部(円周も含む)である。
点A(-1, 4)が領域Dに含まれるかを調べる。
(14)2+(45)2=25+1=2627(-1 - 4)^2 + (4 - 5)^2 = 25 + 1 = 26 \le 27
点B(2, 0)が領域Dに含まれるかを調べる。
(24)2+(05)2=4+25=29>27(2 - 4)^2 + (0 - 5)^2 = 4 + 25 = 29 > 27
よって、点Aは領域Dに属し、点Bは領域Dに属さない。
(2)
AP2=(x(1))2+(y4)2=(x+1)2+(y4)2AP^2 = (x - (-1))^2 + (y - 4)^2 = (x + 1)^2 + (y - 4)^2
BP2=(x2)2+(y0)2=(x2)2+y2BP^2 = (x - 2)^2 + (y - 0)^2 = (x - 2)^2 + y^2
(AP+BP)(APBP)=AP2BP2=27(AP + BP)(AP - BP) = AP^2 - BP^2 = 27
(x+1)2+(y4)2((x2)2+y2)=27(x + 1)^2 + (y - 4)^2 - ((x - 2)^2 + y^2) = 27
(x2+2x+1+y28y+16)(x24x+4+y2)=27(x^2 + 2x + 1 + y^2 - 8y + 16) - (x^2 - 4x + 4 + y^2) = 27
6x8y+13=276x - 8y + 13 = 27
6x8y14=06x - 8y - 14 = 0
3x4y7=03x - 4y - 7 = 0
(3)
領域Dの中心C(4, 5)と直線 3x4y7=03x - 4y - 7 = 0 の距離dを求める。
d=3(4)4(5)732+(4)2=122075=155=3d = \frac{|3(4) - 4(5) - 7|}{\sqrt{3^2 + (-4)^2}} = \frac{|12 - 20 - 7|}{5} = \frac{|-15|}{5} = 3
領域Dの半径は 333\sqrt{3} であり、中心Cから直線までの距離dは3である。
点Pが領域D内を通過するとき、点Pの軌跡は直線と円Dの交わる部分の線分となる。
線分の長さ ll は、
l=2(33)232=2279=218=292=232=62l = 2\sqrt{(3\sqrt{3})^2 - 3^2} = 2\sqrt{27 - 9} = 2\sqrt{18} = 2\sqrt{9 \cdot 2} = 2 \cdot 3\sqrt{2} = 6\sqrt{2}

3. 最終的な答え

(1) 領域Dは、点C(4, 5)を中心とする半径 333\sqrt{3} の円の内部(円周を含む)。2点A, Bと領域Dについて、点Aは領域Dに属するが、点Bは領域Dに属さない。
(2) AP2=(x+1)2+(y4)2AP^2 = (x + 1)^2 + (y - 4)^2, BP2=(x2)2+y2BP^2 = (x - 2)^2 + y^2 であるから、点Pの軌跡は直線 3x4y7=03x - 4y - 7 = 0 である。
(3) 領域Dの中心Cと直線(*)の距離は3であるから、点Pが領域D内を通過するとき、点Pがえがく線分の長さは 626\sqrt{2} である。

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