関数 $y = \log_2(x-2) + 2\log_4(3-x)$ の最大値を求めよ。

解析学対数関数最大値真数条件底の変換公式平方完成
2025/5/14

1. 問題の内容

関数 y=log2(x2)+2log4(3x)y = \log_2(x-2) + 2\log_4(3-x) の最大値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、対数の真数条件から、x2>0x-2 > 0 かつ 3x>03-x > 0 である必要がある。
よって、2<x<32 < x < 3 である。
次に、底の変換公式を用いて、すべての対数を底が2の対数に変換する。
2log4(3x)=2log2(3x)log24=2log2(3x)2=log2(3x)2\log_4(3-x) = 2\frac{\log_2(3-x)}{\log_2 4} = 2\frac{\log_2(3-x)}{2} = \log_2(3-x)
したがって、
y=log2(x2)+log2(3x)=log2((x2)(3x))y = \log_2(x-2) + \log_2(3-x) = \log_2((x-2)(3-x))
ここで、f(x)=(x2)(3x)=x2+5x6f(x) = (x-2)(3-x) = -x^2 + 5x - 6 とおく。
f(x)f(x) は上に凸な放物線である。
f(x)f(x) の最大値を求めるために、f(x)f(x) を平方完成する。
f(x)=(x25x)6=(x25x+(52)2(52)2)6=(x52)2+2546=(x52)2+14f(x) = -(x^2 - 5x) - 6 = -(x^2 - 5x + (\frac{5}{2})^2 - (\frac{5}{2})^2) - 6 = -(x - \frac{5}{2})^2 + \frac{25}{4} - 6 = -(x - \frac{5}{2})^2 + \frac{1}{4}
よって、f(x)f(x)x=52x = \frac{5}{2} で最大値 14\frac{1}{4} をとる。
52\frac{5}{2} は、2<x<32 < x < 3 を満たす。
したがって、yy の最大値は、
y=log2(14)=log2(22)=2y = \log_2(\frac{1}{4}) = \log_2(2^{-2}) = -2

3. 最終的な答え

最大値は -2

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