与えられたブール代数の式を簡略化します。式は以下の通りです。 $ABD + A\overline{B}\overline{D} + ACD + A\overline{C}D$

離散数学ブール代数論理式カルノー図論理回路
2025/5/14

1. 問題の内容

与えられたブール代数の式を簡略化します。式は以下の通りです。
ABD+ABD+ACD+ACDABD + A\overline{B}\overline{D} + ACD + A\overline{C}D

2. 解き方の手順

まず、式をよく見ると、共通因子がないため、分配法則などの単純な方法ではすぐに簡略化できません。しかし、カルノー図を使って簡略化することが可能です。4変数(A, B, C, D)のカルノー図を作成し、それぞれの項を埋めていきます。
- ABDABD: A=1, B=1, D=1 のマスに1を書き込みます。Cの値は0でも1でも構いません。
- ABDA\overline{B}\overline{D}: A=1, B=0, D=0 のマスに1を書き込みます。Cの値は0でも1でも構いません。
- ACDACD: A=1, C=1, D=1 のマスに1を書き込みます。Bの値は0でも1でも構いません。
- ACDA\overline{C}D: A=1, C=0, D=1 のマスに1を書き込みます。Bの値は0でも1でも構いません。
カルノー図上に書き込んだ1をグループ化します。できるだけ大きなグループを作るように、2のべき乗の大きさでグループ化します。この場合、以下の2つのグループができます。

1. $A\overline{B}\overline{D}$ とその上下のマスをグループ化($A\overline{B}\overline{D}+A\overline{B}D$と$A\overline{C}\overline{B}$+$A\overline{C}B$)すると$A\overline{D}$になります

2. $ABD$ と $ACD$ と $A\overline{C}D$とその上下のマスをグループ化($ABD$ + $A\overline{B}D$, $ACD$+$A\overline{C}D$)すると$AD$になります

したがって、ABD+ACD+ACD+ABDA\overline{B}\overline{D}+ACD + A\overline{C}D+ABD は、A(D+B)A(D+\overline{B})を簡略化したものになります.
しかし、ABD+ABD+ACD+ACD=A(BD+BD+CD+CD)A\overline{B}\overline{D}+ABD+ACD + A\overline{C}D = A(\overline{B}\overline{D}+BD+CD+\overline{C}D)
=A(BD+BD+D(C+C))=A(BD+BD+D)=A(BD+D(B+1))=A(BD+D)=A(D+B)=A(\overline{B}\overline{D}+BD+D(C+\overline{C}))=A(\overline{B}\overline{D}+BD+D) =A(\overline{B}\overline{D}+D(B+1)) = A(\overline{B}\overline{D}+D) = A(D+\overline{B})

3. 最終的な答え

A(D+B)A(D+\overline{B})

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