与えられた問題は、運動方程式、特にニュートンの運動法則に関するものです。 (1) 質量 $3.0\,\text{kg}$ の物体が $0.7\,\text{m/s}^2$ の加速度で加速しているとき、物体に作用する力を求めます。 (2) 質量 $8\,\text{kg}$ の物体が $2.5\,\text{m/s}$ の一定速度で直進しているとき、物体に作用する力を求めます。 (3) 質量 $16\,\text{kg}$ の物体に $4.8\,\text{N}$ の力を作用させたとき、物体に生じる加速度を求めます。 (4) 質量 $5.4\,\text{kg}$ のボーリングの玉が、静止状態から $2.5\,\text{s}$ 後に $5\,\text{m/s}$ の速度になったとき、手からボーリングの玉に作用していた力を求めます。 (5) 質量 $2.8\,\text{kg}$ の物体が $x(t) = 0.3t^2 - 5.4t + 3.2$ (m) で表される運動をしているとき、物体に作用する力と、物体が一瞬停止する時刻と、そのときの力を求めます。 (6) 質量 $3.2\,\text{kg}$ の物体が $x(t) = -3t + 13$ (m) で表される運動をしているとき、物体に作用する力を求めます。 [2] では、運動方程式に基づいて、以下の現象を説明します。 (1) なめらかな水平面上での物体の運動 (2) 机の上で筆箱を指で押して動かし、指を離した後の運動 (3) 地上からボールを鉛直上方に投げ上げた時のボールの運動 (上昇、最高到達点、落下)

応用数学運動方程式ニュートンの運動法則力学加速度質量等速直線運動微分積分
2025/5/14

1. 問題の内容

与えられた問題は、運動方程式、特にニュートンの運動法則に関するものです。
(1) 質量 3.0kg3.0\,\text{kg} の物体が 0.7m/s20.7\,\text{m/s}^2 の加速度で加速しているとき、物体に作用する力を求めます。
(2) 質量 8kg8\,\text{kg} の物体が 2.5m/s2.5\,\text{m/s} の一定速度で直進しているとき、物体に作用する力を求めます。
(3) 質量 16kg16\,\text{kg} の物体に 4.8N4.8\,\text{N} の力を作用させたとき、物体に生じる加速度を求めます。
(4) 質量 5.4kg5.4\,\text{kg} のボーリングの玉が、静止状態から 2.5s2.5\,\text{s} 後に 5m/s5\,\text{m/s} の速度になったとき、手からボーリングの玉に作用していた力を求めます。
(5) 質量 2.8kg2.8\,\text{kg} の物体が x(t)=0.3t25.4t+3.2x(t) = 0.3t^2 - 5.4t + 3.2 (m) で表される運動をしているとき、物体に作用する力と、物体が一瞬停止する時刻と、そのときの力を求めます。
(6) 質量 3.2kg3.2\,\text{kg} の物体が x(t)=3t+13x(t) = -3t + 13 (m) で表される運動をしているとき、物体に作用する力を求めます。
[2] では、運動方程式に基づいて、以下の現象を説明します。
(1) なめらかな水平面上での物体の運動
(2) 机の上で筆箱を指で押して動かし、指を離した後の運動
(3) 地上からボールを鉛直上方に投げ上げた時のボールの運動 (上昇、最高到達点、落下)

2. 解き方の手順

(1) ニュートンの第二法則 F=maF = ma を使用します。m=3.0kgm = 3.0\,\text{kg}, a=0.7m/s2a = 0.7\,\text{m/s}^2 なので、F=3.0×0.7F = 3.0 \times 0.7
(2) 等速直線運動なので、加速度はゼロです。したがって、ニュートンの第一法則により、物体に作用する合力はゼロです。
(3) ニュートンの第二法則 F=maF = ma を使用します。m=16kgm = 16\,\text{kg}, F=4.8NF = 4.8\,\text{N} なので、a=F/ma = F/m を計算します。
(4) まず、加速度を求めます。a=(vfvi)/ta = (v_f - v_i) / t, vf=5m/sv_f = 5\,\text{m/s}, vi=0m/sv_i = 0\,\text{m/s}, t=2.5st = 2.5\,\text{s} なので、a=5/2.5=2m/s2a = 5/2.5 = 2\,\text{m/s}^2。次に、ニュートンの第二法則 F=maF = ma を使用します。m=5.4kgm = 5.4\,\text{kg} なので、F=5.4×2F = 5.4 \times 2
(5) まず、加速度 a(t)a(t) を求めます。x(t)=0.3t25.4t+3.2x(t) = 0.3t^2 - 5.4t + 3.2 なので、v(t)=dx/dt=0.6t5.4v(t) = dx/dt = 0.6t - 5.4, a(t)=dv/dt=0.6m/s2a(t) = dv/dt = 0.6\,\text{m/s}^2。したがって、力 F=ma=2.8×0.6F = ma = 2.8 \times 0.6
次に、一瞬停止する時刻を求めます。v(t)=0v(t) = 0 なので、0.6t5.4=00.6t - 5.4 = 0, t=5.4/0.6=9st = 5.4/0.6 = 9\,\text{s}。このとき、加速度は 0.6m/s20.6\,\text{m/s}^2 なので、力は F=2.8×0.6F = 2.8 \times 0.6 と同じです。
(6) x(t)=3t+13x(t) = -3t + 13 なので、v(t)=3v(t) = -3, a(t)=0a(t) = 0。したがって、力は F=ma=3.2×0=0NF = ma = 3.2 \times 0 = 0\,\text{N}
[2]
(1) ニュートンの第二法則より、F=maF = ma。一定の力で押し続けると、物体は一定の加速度で加速し続けます。したがって、速度は時間とともに増加し続けます。
(2) 指で押している間は、指からの力と摩擦力が釣り合って等速運動をしていた。指を離すと指からの力がなくなり、摩擦力だけが働くので、減速して停止します。
(3)
i) 投げ上げてから最高到達点に達するまでの間:重力 (下向き) が働きます。ボールは減速しながら上昇します。
ii) 最高到達点に達した瞬間:重力 (下向き) が働きます。ボールの速度は瞬間的にゼロになります。
iii) 最高到達点から地面に落下するまでの間:重力 (下向き) が働きます。ボールは加速しながら落下します。

3. 最終的な答え

(1) 2.1N2.1\,\text{N}
(2) 0N0\,\text{N}
(3) 0.3m/s20.3\,\text{m/s}^2
(4) 10.8N10.8\,\text{N}
(5) 力: 1.68N1.68\,\text{N}, 停止時刻: 9s9\,\text{s}, その時の力: 1.68N1.68\,\text{N}
(6) 0N0\,\text{N}
[2]
(1) 速度は時間とともに増加し続ける。
(2) 摩擦力によって減速し停止する。
(3) 上記参照。

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