ばねの一端を天井に固定し、質量2.0kgのおもりAをつるすとばねの長さが0.38mになり、質量3.0kgのおもりBをつるすとばねの長さが0.45mになった。重力加速度の大きさを$9.8 m/s^2$とする。このとき、ばねの自然長$l$とばね定数$k$を求める。

応用数学物理力学ばね連立方程式
2025/5/15

1. 問題の内容

ばねの一端を天井に固定し、質量2.0kgのおもりAをつるすとばねの長さが0.38mになり、質量3.0kgのおもりBをつるすとばねの長さが0.45mになった。重力加速度の大きさを9.8m/s29.8 m/s^2とする。このとき、ばねの自然長llとばね定数kkを求める。

2. 解き方の手順

まず、おもりAをつるしたときの力のつり合いを考えます。ばねの伸びをxAx_Aとすると、xA=0.38lx_A = 0.38 - l です。おもりAには重力mAgm_A gとばねの弾性力kxAk x_Aが働きます。つり合いの式は次のようになります。
kxA=mAgk x_A = m_A g
同様に、おもりBをつるしたときの力のつり合いを考えます。ばねの伸びをxBx_Bとすると、xB=0.45lx_B = 0.45 - l です。おもりBには重力mBgm_B gとばねの弾性力kxBk x_Bが働きます。つり合いの式は次のようになります。
kxB=mBgk x_B = m_B g
これらの式に値を代入します。mA=2.0kgm_A = 2.0 kg, mB=3.0kgm_B = 3.0 kg, g=9.8m/s2g = 9.8 m/s^2 なので、
k(0.38l)=2.0×9.8=19.6k (0.38 - l) = 2.0 \times 9.8 = 19.6
k(0.45l)=3.0×9.8=29.4k (0.45 - l) = 3.0 \times 9.8 = 29.4
これらの連立方程式を解きます。2つ目の式から1つ目の式を引くと、
k(0.45l)k(0.38l)=29.419.6k (0.45 - l) - k (0.38 - l) = 29.4 - 19.6
k(0.450.38)=9.8k (0.45 - 0.38) = 9.8
k(0.07)=9.8k (0.07) = 9.8
k=9.80.07=140N/mk = \frac{9.8}{0.07} = 140 N/m
これを1つ目の式に代入すると、
140(0.38l)=19.6140 (0.38 - l) = 19.6
0.38l=19.6140=0.140.38 - l = \frac{19.6}{140} = 0.14
l=0.380.14=0.24ml = 0.38 - 0.14 = 0.24 m

3. 最終的な答え

ばねの自然長 l=0.24ml = 0.24 m
ばね定数 k=140N/mk = 140 N/m

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