初項が1の等差数列 $\{a_n\}$ と、初項が2の等比数列 $\{b_n\}$ がある。$c_n = a_n + b_n$ とおくとき、$c_2 = 10$, $c_3 = 25$, $c_4 = 64$ である。数列 $\{c_n\}$ の一般項を求めよ。

代数学数列等差数列等比数列一般項
2025/5/15

1. 問題の内容

初項が1の等差数列 {an}\{a_n\} と、初項が2の等比数列 {bn}\{b_n\} がある。cn=an+bnc_n = a_n + b_n とおくとき、c2=10c_2 = 10, c3=25c_3 = 25, c4=64c_4 = 64 である。数列 {cn}\{c_n\} の一般項を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、等差数列 {an}\{a_n\} の公差を dd、等比数列 {bn}\{b_n\} の公比を rr とおく。すると、
an=1+(n1)da_n = 1 + (n-1)d
bn=2rn1b_n = 2r^{n-1}
と表せる。また、cn=an+bnc_n = a_n + b_n であるから、
cn=1+(n1)d+2rn1c_n = 1 + (n-1)d + 2r^{n-1}
が成り立つ。与えられた条件 c2=10,c3=25,c4=64c_2 = 10, c_3 = 25, c_4 = 64 を代入すると、
c2=1+(21)d+2r21=1+d+2r=10c_2 = 1 + (2-1)d + 2r^{2-1} = 1 + d + 2r = 10
c3=1+(31)d+2r31=1+2d+2r2=25c_3 = 1 + (3-1)d + 2r^{3-1} = 1 + 2d + 2r^2 = 25
c4=1+(41)d+2r41=1+3d+2r3=64c_4 = 1 + (4-1)d + 2r^{4-1} = 1 + 3d + 2r^3 = 64
となる。整理すると、
d+2r=9d + 2r = 9 (1)
2d+2r2=242d + 2r^2 = 24 (2)
3d+2r3=633d + 2r^3 = 63 (3)
(2)からd+r2=12d + r^2 = 12 (4)が得られる。(1)より、d=92rd = 9 - 2r なので、これを(4)に代入すると、
92r+r2=129 - 2r + r^2 = 12
r22r3=0r^2 - 2r - 3 = 0
(r3)(r+1)=0(r-3)(r+1) = 0
r=3,1r = 3, -1
r=3r = 3 のとき、 d=92(3)=3d = 9 - 2(3) = 3
r=1r = -1 のとき、d=92(1)=11d = 9 - 2(-1) = 11
r=3,d=3r=3, d=3 のとき、(3)に代入すると、3(3)+2(33)=9+54=633(3) + 2(3^3) = 9 + 54 = 63 となり、条件を満たす。
r=1,d=11r=-1, d=11 のとき、(3)に代入すると、3(11)+2(1)3=332=31633(11) + 2(-1)^3 = 33 - 2 = 31 \neq 63 となり、条件を満たさない。
したがって、d=3,r=3d=3, r=3 が確定する。
an=1+(n1)3=3n2a_n = 1 + (n-1)3 = 3n - 2
bn=2(3n1)b_n = 2(3^{n-1})
cn=an+bn=3n2+2(3n1)c_n = a_n + b_n = 3n - 2 + 2(3^{n-1})

3. 最終的な答え

cn=3n2+23n1c_n = 3n - 2 + 2 \cdot 3^{n-1}

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