直角を挟む2辺の長さの和が12である直角三角形について、斜辺の長さを $l$ とするとき、$l^2$ の最小値と、$l$ が最小となるときの直角三角形の3辺の長さを求めよ。

幾何学三平方の定理直角三角形最小値二次関数
2025/5/15

1. 問題の内容

直角を挟む2辺の長さの和が12である直角三角形について、斜辺の長さを ll とするとき、l2l^2 の最小値と、ll が最小となるときの直角三角形の3辺の長さを求めよ。

2. 解き方の手順

直角を挟む2辺の長さを x,yx, y とおく。
x+y=12x + y = 12 であるから、y=12xy = 12 - x となる。
三平方の定理より、l2=x2+y2=x2+(12x)2=x2+14424x+x2=2x224x+144l^2 = x^2 + y^2 = x^2 + (12-x)^2 = x^2 + 144 - 24x + x^2 = 2x^2 - 24x + 144
l2l^2xx について平方完成すると、l2=2(x212x)+144=2(x212x+3636)+144=2(x6)272+144=2(x6)2+72l^2 = 2(x^2 - 12x) + 144 = 2(x^2 - 12x + 36 - 36) + 144 = 2(x-6)^2 - 72 + 144 = 2(x-6)^2 + 72
したがって、l2l^2x=6x = 6 のとき最小値72をとる。このとき、y=12x=126=6y = 12 - x = 12 - 6 = 6 である。
x=6,y=6x = 6, y = 6 のとき、l=x2+y2=62+62=36+36=72=62l = \sqrt{x^2 + y^2} = \sqrt{6^2 + 6^2} = \sqrt{36 + 36} = \sqrt{72} = 6\sqrt{2}
したがって、ll が最小となるときの3辺の長さは、6,6,626, 6, 6\sqrt{2}

3. 最終的な答え

l2l^2 の最小値は72である。
ll が最小となるときの直角三角形の3辺の長さは、6,6,626, 6, 6\sqrt{2} である。

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