鉛直下向きに10m/sで降る雨を、水平方向に走行する電車から見ると、雨滴は鉛直方向から60°傾いて落下するように見えた。電車の速さを求める問題。

応用数学ベクトル三角関数相対速度物理
2025/5/15

1. 問題の内容

鉛直下向きに10m/sで降る雨を、水平方向に走行する電車から見ると、雨滴は鉛直方向から60°傾いて落下するように見えた。電車の速さを求める問題。

2. 解き方の手順

雨の速度ベクトルをvr\vec{v_r}、電車の速度ベクトルをvt\vec{v_t}、電車から見た雨の相対速度ベクトルをvrt\vec{v_{rt}}とすると、
vrt=vrvt\vec{v_{rt}} = \vec{v_r} - \vec{v_t}
となる。問題文から、雨の速度vr\vec{v_r}は鉛直下向きで、その大きさは10m/sである。電車から見た雨の相対速度vrt\vec{v_{rt}}は鉛直方向から60°傾いているので、速度ベクトルの図を描くと、直角三角形ができる。電車の速度の大きさ(速さ)をvtv_tとすると、
tan60=vt10\tan 60^\circ = \frac{v_t}{10}
となる。よって、
vt=10tan60=103v_t = 10 \tan 60^\circ = 10 \sqrt{3}
3=1.73\sqrt{3} = 1.73を代入して、
vt=10×1.73=17.3v_t = 10 \times 1.73 = 17.3
電車の速さは17.3 m/sとなる。

3. 最終的な答え

17.3 m/s

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