1から100までの整数について、以下の2つの問いに答えます。 (1) 2, 5, 7の少なくとも1つで割り切れる数の個数を求めます。 (2) 2では割り切れるが、5でも7でも割り切れない数の個数を求めます。

数論整数約数包除原理集合
2025/5/15

1. 問題の内容

1から100までの整数について、以下の2つの問いに答えます。
(1) 2, 5, 7の少なくとも1つで割り切れる数の個数を求めます。
(2) 2では割り切れるが、5でも7でも割り切れない数の個数を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 2, 5, 7の少なくとも1つで割り切れる数の個数
- 2で割り切れる数の個数をn(A)n(A)、5で割り切れる数の個数をn(B)n(B)、7で割り切れる数の個数をn(C)n(C)とします。
- 包除原理を用いると、n(ABC)=n(A)+n(B)+n(C)n(AB)n(AC)n(BC)+n(ABC)n(A \cup B \cup C) = n(A) + n(B) + n(C) - n(A \cap B) - n(A \cap C) - n(B \cap C) + n(A \cap B \cap C)で求められます。
- それぞれの個数を計算します。
- n(A)=1002=50n(A) = \lfloor \frac{100}{2} \rfloor = 50
- n(B)=1005=20n(B) = \lfloor \frac{100}{5} \rfloor = 20
- n(C)=1007=14n(C) = \lfloor \frac{100}{7} \rfloor = 14
- n(AB)=10010=10n(A \cap B) = \lfloor \frac{100}{10} \rfloor = 10
- n(AC)=10014=7n(A \cap C) = \lfloor \frac{100}{14} \rfloor = 7
- n(BC)=10035=2n(B \cap C) = \lfloor \frac{100}{35} \rfloor = 2
- n(ABC)=10070=1n(A \cap B \cap C) = \lfloor \frac{100}{70} \rfloor = 1
- n(ABC)=50+20+141072+1=66n(A \cup B \cup C) = 50 + 20 + 14 - 10 - 7 - 2 + 1 = 66
(2) 2では割り切れるが、5でも7でも割り切れない数の個数
- 2で割り切れる数の集合をAAとします。
- 5で割り切れる数の集合をBB、7で割り切れる数の集合をCCとします。
- 求めるのは、ABcCcA \cap B^c \cap C^cの要素数です。これはn(A)n(A(BC))n(A) - n(A \cap (B \cup C))で求められます。
- n(A(BC))=n((AB)(AC))=n(AB)+n(AC)n(ABC)n(A \cap (B \cup C)) = n((A \cap B) \cup (A \cap C)) = n(A \cap B) + n(A \cap C) - n(A \cap B \cap C)
- n(AB)=10010=10n(A \cap B) = \lfloor \frac{100}{10} \rfloor = 10
- n(AC)=10014=7n(A \cap C) = \lfloor \frac{100}{14} \rfloor = 7
- n(ABC)=10070=1n(A \cap B \cap C) = \lfloor \frac{100}{70} \rfloor = 1
- よって、n(A(BC))=10+71=16n(A \cap (B \cup C)) = 10 + 7 - 1 = 16
- 求める個数は、n(A)n(A(BC))=5016=34n(A) - n(A \cap (B \cup C)) = 50 - 16 = 34

3. 最終的な答え

(1) 66個
(2) 34個

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