(1) 89と29の最大公約数をユークリッドの互除法を用いて求める。 (2) 2元1次不定方程式 $89x + 29y = 1$ の整数解を1組求める。 (3) 2元1次不定方程式 $89x + 29y = -20$ の整数解として現れる $x$ の値のうち、正のものを小さい順に $x_1, x_2, x_3, ...$ とする。このとき、自然数 $m$ に対して、$x_m$ を $m$ で表す。
2025/5/15
1. 問題の内容
(1) 89と29の最大公約数をユークリッドの互除法を用いて求める。
(2) 2元1次不定方程式 の整数解を1組求める。
(3) 2元1次不定方程式 の整数解として現れる の値のうち、正のものを小さい順に とする。このとき、自然数 に対して、 を で表す。
2. 解き方の手順
(1) ユークリッドの互除法を用いて89と29の最大公約数を求める。
よって、89と29の最大公約数は1である。
(2) 2元1次不定方程式 の整数解を1組求める。
ユークリッドの互除法の計算を逆にたどると
したがって、 は の整数解の1つである。
(3) 2元1次不定方程式 の整数解を求める。
の整数解の一つが であるから、
両辺を 倍すると、
よって、 の整数解の一つは である。
一般解を求める。
辺々引くと、
89と29は互いに素なので、、 (kは整数)とおける。
よって、
より、
は整数なので、
は のとき、
は のとき、
は のとき、
...
は のとき、
3. 最終的な答え
(1) 1
(2)
(3)