$k$ を実数の定数とする。2次方程式 $x^2 - 2kx - k + 2 = 0$ が次の条件を満たすときの $k$ の値の範囲を求める。 (9) 2つの異なる正の解をもつ (10) 正の解と負の解を1つずつもつ

代数学二次方程式解の範囲判別式解と係数の関係
2025/3/22

1. 問題の内容

kk を実数の定数とする。2次方程式 x22kxk+2=0x^2 - 2kx - k + 2 = 0 が次の条件を満たすときの kk の値の範囲を求める。
(9) 2つの異なる正の解をもつ
(10) 正の解と負の解を1つずつもつ

2. 解き方の手順

(9) 2つの異なる正の解をもつ条件
2次方程式 x22kxk+2=0x^2 - 2kx - k + 2 = 0 の判別式を DD とする。
D>0D > 0, (軸) > 0, f(0)>0f(0) > 0 が条件となる。
まず、判別式 DD を計算する。
D=(2k)24(1)(k+2)=4k2+4k8>0D = (-2k)^2 - 4(1)(-k + 2) = 4k^2 + 4k - 8 > 0
k2+k2>0k^2 + k - 2 > 0
(k+2)(k1)>0(k + 2)(k - 1) > 0
したがって、k<2k < -2 または k>1k > 1 ... (1)
次に、軸について考える。
軸は x=2k2(1)=k>0x = -\frac{-2k}{2(1)} = k > 0 ... (2)
最後に、f(0)=022k(0)k+2=k+2>0f(0) = 0^2 - 2k(0) - k + 2 = -k + 2 > 0
したがって、k<2k < 2 ... (3)
(1), (2), (3) より、1<k<21 < k < 2
(10) 正の解と負の解を1つずつもつ条件
f(0)<0f(0) < 0 が条件となる。
f(0)=022k(0)k+2=k+2<0f(0) = 0^2 - 2k(0) - k + 2 = -k + 2 < 0
したがって、k>2k > 2

3. 最終的な答え

(9) 1<k<21 < k < 2
(10) k>2k > 2

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