正の整数 $A$ と $B$ があり、$A$ を 6 で割った余りが 2 で、$B$ を 6 で割った余りが 5 である。 (1) $A+3B$ を 6 で割った余りを求める。 (2) $AB$ を 6 で割った余りを求める。

数論整数の割り算剰余合同式
2025/3/22

1. 問題の内容

正の整数 AABB があり、AA を 6 で割った余りが 2 で、BB を 6 で割った余りが 5 である。
(1) A+3BA+3B を 6 で割った余りを求める。
(2) ABAB を 6 で割った余りを求める。

2. 解き方の手順

(1) AA を 6 で割った余りが 2 なので、A=6k+2A = 6k + 2 ( kk は整数) と表せる。
同様に、BB を 6 で割った余りが 5 なので、B=6l+5B = 6l + 5 ( ll は整数) と表せる。
したがって、
A+3B=(6k+2)+3(6l+5)=6k+2+18l+15=6k+18l+17=6k+18l+12+5=6(k+3l+2)+5A + 3B = (6k + 2) + 3(6l + 5) = 6k + 2 + 18l + 15 = 6k + 18l + 17 = 6k + 18l + 12 + 5 = 6(k + 3l + 2) + 5.
A+3BA + 3B を 6 で割った余りは 5。
(2)
AB=(6k+2)(6l+5)=36kl+30k+12l+10=36kl+30k+12l+6+4=6(6kl+5k+2l+1)+4AB = (6k + 2)(6l + 5) = 36kl + 30k + 12l + 10 = 36kl + 30k + 12l + 6 + 4 = 6(6kl + 5k + 2l + 1) + 4
ABAB を 6 で割った余りは 4。

3. 最終的な答え

(1) 5
(2) 4

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