画像にある数学の問題のうち、2番の問題の(3)と(4)を解きます。 (3) $n^2$ が 3 の倍数でないならば、$n$ は 3 の倍数でないことを証明せよ。 (4) $n^3 + 1$ が奇数ならば、$n$ は偶数であることを証明せよ。

数論証明整数の性質対偶倍数奇数偶数
2025/6/28

1. 問題の内容

画像にある数学の問題のうち、2番の問題の(3)と(4)を解きます。
(3) n2n^2 が 3 の倍数でないならば、nn は 3 の倍数でないことを証明せよ。
(4) n3+1n^3 + 1 が奇数ならば、nn は偶数であることを証明せよ。

2. 解き方の手順

(3)
対偶を考える。
元の命題: n2n^2 が 3 の倍数でない     \implies nn は 3 の倍数でない
対偶: nn が 3 の倍数である     \implies n2n^2 は 3 の倍数である
nn が 3 の倍数であるとき、n=3kn = 3k (k は整数) と表せる。
このとき、n2=(3k)2=9k2=3(3k2)n^2 = (3k)^2 = 9k^2 = 3(3k^2) となり、n2n^2 は 3 の倍数である。
したがって、対偶が真であるから、元の命題も真である。
(4)
対偶を考える。
元の命題: n3+1n^3 + 1 が奇数     \implies nn は偶数
対偶: nn が奇数     \implies n3+1n^3 + 1 は偶数
nn が奇数であるとき、n=2k+1n = 2k + 1 (k は整数) と表せる。
このとき、n3+1=(2k+1)3+1=8k3+12k2+6k+1+1=8k3+12k2+6k+2=2(4k3+6k2+3k+1)n^3 + 1 = (2k + 1)^3 + 1 = 8k^3 + 12k^2 + 6k + 1 + 1 = 8k^3 + 12k^2 + 6k + 2 = 2(4k^3 + 6k^2 + 3k + 1) となり、n3+1n^3 + 1 は偶数である。
したがって、対偶が真であるから、元の命題も真である。

3. 最終的な答え

(3) n2n^2 が 3 の倍数でないならば、nn は 3 の倍数でないことを証明できた。
(4) n3+1n^3 + 1 が奇数ならば、nn は偶数であることを証明できた。

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