6つの数字 1, 1, 2, 2, 3, 3 を1列に並べる。 (1) 異なる並べ方の総数を求める。 (2) 同じ数字が隣り合わない並べ方の総数を求める。

離散数学順列組み合わせ包除原理
2025/5/16

1. 問題の内容

6つの数字 1, 1, 2, 2, 3, 3 を1列に並べる。
(1) 異なる並べ方の総数を求める。
(2) 同じ数字が隣り合わない並べ方の総数を求める。

2. 解き方の手順

(1) 異なる並べ方の総数
6つの数字の中に、1が2つ、2が2つ、3が2つある。
したがって、並べ方の総数は、同じものを含む順列の公式を用いて計算できる。
6!2!2!2!\frac{6!}{2!2!2!}
6!=6×5×4×3×2×1=7206! = 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 720
2!=2×1=22! = 2 \times 1 = 2
6!2!2!2!=7202×2×2=7208=90\frac{6!}{2!2!2!} = \frac{720}{2 \times 2 \times 2} = \frac{720}{8} = 90
(2) 同じ数字が隣り合わない並べ方の総数
まず、1, 2, 3 を並べる。これは 3!=63! = 6 通り。
例えば、1 2 3 という並びを考える。
この並びの間に、もう一つの 1, 2, 3 を入れることを考える。
_ 1 _ 2 _ 3 _
4つの_に、1, 2, 3を入れる。
ここで包除原理を使う。
全体の場合の数 - (少なくとも1つの同じ数字が隣り合う場合の数) + (少なくとも2つの同じ数字が隣り合う場合の数) - (3つの同じ数字が隣り合う場合の数)
全体: 6!2!2!2!=90\frac{6!}{2!2!2!} = 90
少なくとも1つ隣り合う:
例えば1が隣り合う場合を考える。11を一つのものとみなして並べる。
5!2!2!=1204=30\frac{5!}{2!2!} = \frac{120}{4} = 30
同様に、2と3が隣り合う場合も30通り。
30×3=9030 \times 3 = 90
少なくとも2つ隣り合う:
11と22が隣り合う場合。11, 22, 3, 3を並べる。4!2!=12\frac{4!}{2!} = 12
同様に11と33, 22と33が隣り合う場合も12通り。
12×3=3612 \times 3 = 36
3つ全て隣り合う:
11, 22, 33を並べる。3!=63! = 6
90(90)+(36)(6)=3090 - (90) + (36) - (6) = 30
別の考え方:
まず、1, 2, 3を並べる。その並べ方は3!=63! = 6通り。例えば、1 2 3
次に、残りの1, 2, 3を並べる。それぞれの間に挿入する。
_ 1 _ 2 _ 3 _ という4つのスペースに1, 2, 3を入れる。
1を最初に入れるとき、両端のどちらかに入れると、1が隣り合う。
1が隣り合わないように入れるためには、真ん中の2箇所に入れる必要がある。
同様に、2と3も隣り合わないように入れる必要がある。
条件を満たす並べ方の総数は30通り。

3. 最終的な答え

(1) 異なる並べ方の総数: 90通り
(2) 同じ数字が隣り合わない並べ方の総数: 30通り

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