自然数の列を、第n群に2n個の自然数が入るように区切ったとき、第n群にあるすべての自然数の和を求める問題です。

数論数列等差数列自然数シグマ
2025/5/16

1. 問題の内容

自然数の列を、第n群に2n個の自然数が入るように区切ったとき、第n群にあるすべての自然数の和を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、第n群の最初の数が何かを考えます。
第n群の最初の数は、第(n-1)群までの自然数の個数+1です。第k群の自然数の個数は 2k2k なので、第(n-1)群までの自然数の個数は、
k=1n12k=2k=1n1k=2(n1)n2=n(n1)=n2n\sum_{k=1}^{n-1} 2k = 2 \sum_{k=1}^{n-1} k = 2 \cdot \frac{(n-1)n}{2} = n(n-1) = n^2 - n
となります。したがって、第n群の最初の数は n2n+1n^2 - n + 1 となります。
第n群には 2n2n 個の自然数が入るので、第n群の最後の数は、
(n2n+1)+2n1=n2n+2n=n2+n(n^2 - n + 1) + 2n - 1 = n^2 - n + 2n = n^2 + n
となります。
第n群にあるすべての自然数の和は、等差数列の和の公式を使って計算できます。初項 a=n2n+1a = n^2 - n + 1, 末項 l=n2+nl = n^2 + n, 項数 m=2nm = 2n なので、和 SS は、
S=m(a+l)2=2n(n2n+1+n2+n)2=n(2n2+1)=2n3+nS = \frac{m(a+l)}{2} = \frac{2n(n^2 - n + 1 + n^2 + n)}{2} = n(2n^2 + 1) = 2n^3 + n

3. 最終的な答え

2n3+n2n^3 + n

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