初項が1である等差数列 $\{a_n\}$ と、初項が2である等比数列 $\{b_n\}$ がある。数列 $\{c_n\}$ を $c_n = a_n + b_n$ と定義し、$c_2 = 6$, $c_3 = 11$, $c_4 = 20$ が与えられている。このとき、数列 $\{c_n\}$ の一般項を求める。

代数学数列等差数列等比数列一般項
2025/5/16

1. 問題の内容

初項が1である等差数列 {an}\{a_n\} と、初項が2である等比数列 {bn}\{b_n\} がある。数列 {cn}\{c_n\}cn=an+bnc_n = a_n + b_n と定義し、c2=6c_2 = 6, c3=11c_3 = 11, c4=20c_4 = 20 が与えられている。このとき、数列 {cn}\{c_n\} の一般項を求める。

2. 解き方の手順

数列 {an}\{a_n\} は初項1の等差数列なので、an=1+(n1)d=ndd+1a_n = 1 + (n-1)d = nd - d + 1 と表せる。ここで dd は公差である。
数列 {bn}\{b_n\} は初項2の等比数列なので、bn=2rn1b_n = 2r^{n-1} と表せる。ここで rr は公比である。
したがって、cn=an+bn=ndd+1+2rn1c_n = a_n + b_n = nd - d + 1 + 2r^{n-1} となる。
与えられた条件から、c2=6c_2 = 6, c3=11c_3 = 11, c4=20c_4 = 20 なので、以下の3つの式が得られる。
c2=2dd+1+2r=d+1+2r=6c_2 = 2d - d + 1 + 2r = d + 1 + 2r = 6
c3=3dd+1+2r2=2d+1+2r2=11c_3 = 3d - d + 1 + 2r^2 = 2d + 1 + 2r^2 = 11
c4=4dd+1+2r3=3d+1+2r3=20c_4 = 4d - d + 1 + 2r^3 = 3d + 1 + 2r^3 = 20
これらの式を整理すると、
d+2r=5d + 2r = 5 (1)
2d+2r2=102d + 2r^2 = 10 (2)
3d+2r3=193d + 2r^3 = 19 (3)
(1)より d=52rd = 5 - 2r であるから、これを(2)と(3)に代入する。
2(52r)+2r2=10    104r+2r2=10    2r24r=0    2r(r2)=02(5 - 2r) + 2r^2 = 10 \implies 10 - 4r + 2r^2 = 10 \implies 2r^2 - 4r = 0 \implies 2r(r - 2) = 0
r=0r=0 または r=2r=2 が得られる。r=0r=0のとき、bn=0b_n = 0 となり、cn=anc_n = a_n は等差数列になるはずだが、c2=6,c3=11,c4=20c_2 = 6, c_3 = 11, c_4 = 20 は等差数列ではないので、r=0r=0 は不適である。したがって、r=2r = 2 である。
このとき、d=52(2)=54=1d = 5 - 2(2) = 5 - 4 = 1 となる。
したがって、an=n(1)1+1=na_n = n(1) - 1 + 1 = n であり、bn=2(2n1)=2nb_n = 2(2^{n-1}) = 2^n である。
よって、cn=an+bn=n+2nc_n = a_n + b_n = n + 2^n となる。

3. 最終的な答え

cn=n+2nc_n = n + 2^n

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