(1) まず、3つの不等式に対応する3つの領域を図示します。
- y≥x2 は放物線 y=x2 の上側の領域を表します。 - y≥2−x は直線 y=2−x の上側の領域を表します。 - y≤x+6 は直線 y=x+6 の下側の領域を表します。 これらの3つの領域の共通部分が、連立不等式の表す領域となります。
(2) 次に、領域の面積を計算します。
まず、それぞれの交点を計算します。
- x2=2−x より x2+x−2=0 となり、(x+2)(x−1)=0なので、x=−2,1です。このとき、y=4,1となるので、交点は(−2,4)と(1,1)となります。 - x2=x+6 より x2−x−6=0 となり、(x−3)(x+2)=0なので、x=3,−2です。このとき、y=9,4となるので、交点は(3,9)と(−2,4)となります。 - 2−x=x+6 より 2x=−4 となり、x=−2です。このとき、y=4となるので、交点は(−2,4)となります。 次に、積分を使って面積を求めます。領域は、x=−2からx=1までと、x=1からx=3までに分けて考えます。 - x=−2からx=1まででは、x+6とx2で囲まれた領域を考え、x+6と2−xで囲まれた領域を考えます。 この区間では、x+6≥2−xなので、x+6とx2で囲まれた領域から、2−xとx2で囲まれた領域を引きます。 S1=∫−21(x+6−x2)dx=[21x2+6x−31x3]−21=(21+6−31)−(2−12+38)=637+322=637+44=681=227 - x=1からx=3まででは、x+6とx2で囲まれた領域を考えます。 S2=∫13(x+6−x2)dx=[21x2+6x−31x3]13=(29+18−9)−(21+6−31)=227−637=681−37=644=322 したがって、面積は、S=S1=227となります。